メインフロア Courtesy of Tiffany & Co.[/caption]
店内デザインは建築家のピーター・マリノ(Peter Marino)や設計事務所OMAのパートナーである重松象平らが手掛けている。1階から3階部分は、新旧2つの異なるデザインが融合されており、1階に設置されたビデオウォールによって店内にいながらもニューヨークのアイコニックな風景を体験することができるという仕掛けもある。
同店の10のフロアには、著名アーティストによって特別に制作された約40点のアート作品が随所に展開される。キュレーションされた作品には、イギリスの現代美術家のダミアン・ハースト(Damien Hirst)や「ポスト・ブラック」を代表する現代美術家のラシード・ジョンソン(Rashid Johnson)、ニューヨーク出身の画家ジュリアン・シュナーベル(Julian Schnabel)などの作品が含まれている。また、全フロアに敷き詰められた寄木細工のフローリングは、1940年の開店当時のデザインを採用し、歴史的建造物の意匠はそのままに。
[caption id="attachment_48361" align="alignnone" width="840"] 螺旋階段 Courtesy of Tiffany & Co.[/caption]
「ティファニー」の社長兼CEOのアントニー・ルドリュ(Anthony Ledru)は同店について、「『ティファニー』の新しい時代を象徴する『ランドマーク』は、単なるジュエリーストアではない。精緻な建築や上質なホスピタリティ、最先端のアートやデザインなど、様々な優れた文化を紹介する拠点となる場所」とコメントしており、ラグジュアリー業界に新しい基準を生み出す存在となることを期待している。
なお、「ランドマーク」という名称は、同店の建物がニューヨークのランドマーク的な存在であることに由来するという。「ティファニー」は、2016年に初のドキュメンタリー映画『ティファニー ニューヨーク五番街の秘密』を公開し、ブランドの歴史やブランドカラーであるティファニーブルーの誕生秘話、アカデミー賞のジュエリー選びの裏側などを明らかにしている。
また、「ティファニー」は同店のリニューアルオープンを記念して、限定デザインやオリジナル商品を発表する。ダイヤモンドウォッチやホームオブジェ、そしてアイウェアまで、幅広くラインアップする予定。さらに同店では、デザインを刷新した「ティファニー ダイヤモンド」を始め、ハイジュエリーコレクションを展示する。
[caption id="attachment_48362" align="alignnone" width="840"] 7F ハイジュエリー&ウォッチ フロア Courtesy of Tiffany & Co.[/caption]