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「プリントはまだ死んでいない」英国雑誌『ランチョン』編集長インタビュー

Apr 23, 2019.セブツー編集部Tokyo, JP
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「ランチョン」の編集長、フランシス・フォン・ホフマンシュタール

「ドーバーストリートマーケット銀座(Dover Street Market Ginza、以下DSMG)」の4階にある露店をイメージしたような売店で、イギリスのインディペンデント雑誌『ランチョン(Luncheon Magazine)』は販売されている。クリエイティブ・ディレクターのトーマス・パーソン(Thomas Persson)と編集長のフランシス・フォン・ホフマンシュタール(Frances von Hofmannsthal)によって2016年に設立された『ランチョン』は、読者が親密な会話をするようにコンテンツを楽しめる紙媒体を目指している。カルチャー、レシピ、ファッションなどを一冊の雑誌で伝えるという。発行は年2回、インディペンデント雑誌として時代を超越できるアプローチを重視している。 フランシス氏は、年に3回開催されている「DSMG」が主催するイベント「OPEN HOUSE」に今回も参加した。

コンテンツはレストランのメニューに表記されているように、オードブルの前菜、メインディッシュ、デザートに分かれているのが特徴だ。『ランチョン』のようなインディペンデント雑誌は、個性的なものが多い。ライフスタイルを提案する方法はいろいろあるが、『ランチョン』はまざまなアプローチ方法によって独自で豊かなストーリーを共有している。フランシス氏は「『ランチョン』は取材対象を決める基準がありません。収益性の高いビジネスも目的としていません。」と語る。すべてがデジタル化されているこの時代に生きているからこそ、ペースを落としてゆっくり消化するための救済策のようなものが必要ではないだろうか。『ランチョン』はデジタル化の計画もしていないという。

「DSMG」で『ランチョン』がデザインしたキャンバスバッグ(3,600円+税)が販売中だ。27×38センチの大判雑誌(1,800円+税)に収まる大きさでワインボトルとバゲットも収まる。なんだかこういうランチを食べに行きたくなってきた。

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