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反逆児・山本耀司が激動の半生を振り返る 日経新聞「私の履歴書」で連載がスタート

Sep 1, 2021.西岡愛華Tokyo, JP
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地上波NHK総合テレビ1(全国)『ヨウジヤマモト~時空を超える黒~』に出演した山本耀司

「ヨウジヤマモト(Yohji Yamamoto)」のデザイナー、山本耀司(1943年生、77歳)が9月1日、日本経済新聞「私の履歴書」で連載をスタートした。第1回のタイトルは「反逆児」。怒りの原動力になったのは父の戦死だという山本は、ひょんなことからデザイナーの道に進むことになった自身を「生まれながらの反逆児」と呼び、半生を振り返る全29回の連載企画を始動させた。今年でパリに進出して40年、来年で「ワイズ(Y's)」を創業して50年を迎える山本のデザイナーとしての旅路を紹介する同連載には注目だ。

山本耀司は1981年のパリコレクションでの鮮烈なデビュー以来、世界のファッション業界を牽引してきた存在だ。2009年には民事再生法の適用を申請し、一時は危機的状況に陥っていたが再起を果たし、その後は「ドクターマーチン(Dr.Martens)」や「ニューエラ(NEW ERA)」「アディダス(adidas)」とのコラボレーションを通じてファン層を拡大し続けてきた。山本と「アディダス」のコラボブランド「Y-3(ワイスリー)」は、特に若い世代を中心に人気を集めている。

連載の冒頭では、「こんなにつらい人生、さっさと終わらせたいと思って生きてきた」と綴っており、「今もなお果てなき荒野を私はさすらい続けている」と、激動の半生をありのままに語っている。長女の山本里美は自身のブランド「リミフゥ(LIMI feu)」を立ち上げ、ファッションデザイナーとして活躍しているが、連載では家族についても語られていくだろう。山本耀司のドキュメンタリーは、ヴィム・ヴェンダース(Wim Wenders)が監督した映画『都市とモードのビデオノート』(1989年)が知られているが、自らが書き綴った自叙伝は貴重であり、本連載では反逆児・山本耀司の生き様を深く知ることができるだろう。

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