ゾゾが阪急うめだで初のポップアップを開催　高橋愛の来場で初日完売アイテムも

ゾゾは11月17日、阪急うめだ本店で開催中のイベント「マイクリエイターフェス（MY CREATOR FES.）」において、同社のD2C事業「YOUR BRAND PROJECT powered by ZOZO」初となるポップアップショップを出店した。昨年開始された同事業は、インフルエンサーとゾゾが共同で新たなD2Cブランドを立ち上げるもので、ブランド立ち上げに必要な資金や生産背景などを、同社が全面的にバックアップしている。今回のイベントは普段はオンライン限定で販売している商品を実際に手に取って購入することができるという点で、利用者により安心した購買体験を提供できる。

イベント開催に先立って開催された内覧会には、阪急阪神百貨店ファッションワールドコンテンツ開発部マーチャンダイザーの星加精二郎氏、女優・モデルとして活躍し、同イベントにも自身のブランド「フクウ（fukuu）」を出店している高橋愛と、ゾゾEC事業本部本部長の松田健氏が登壇し、今回の取り組みについてのスピーチをした。

星加氏は、「今回、初開催となる『マイクリエイターフェス』は、ECを介してダイレクトにお客様への販売をおこなうD2Cブランドを一堂に会したイベントです。近年阪急でもD2Cブランドの販売をする中で、直接お客様に商品の良さを説明することで作り手の想いが伝わるためお客様からの「共感度」がより高い、D2Cブランド人気に注目しています。今後、阪急としてD2Cブランドの販売を広くおこなっていく狙いの中で、まずは阪急うめだ本店 9階祝祭広場を象徴とし、本イベントを展開します。会場の世界観を感じていただきながら、クリエイターの想いをオンラインだけでは体験できない形でお客様にお伝えすることが取り組みの趣旨です」。「通常はゾゾタウンのみで展開するブランドの商品が、実際に会場に並んだ光景は圧巻です。お客様には、それぞれの個性が際立つブランドを体感いただき、さらにクリエイターとのコミュニケーションを通じて、熱量や想いを直接感じていただきたいです」とコメントしている。

松田氏は「これまでも阪急様と当社は、オフラインとオンラインをシームレスにつなぐ取り組みとして、ラグジュアリーブランドの販売等において協力し新しい購買体験を提供してきました。さらに今回のイベントでは、当社の新事業であるOMOプラットフォーム『ZOZOMO』の仕組みを導入し、ゾゾタウン上で、お客様にイベント先行販売商品の在庫取り置き予約をしていただくことで、すでに在庫が確保された状態で店舗へお越しいただくことが出来るような取り組みも行っています。ゾゾタウンを利用する多くのお客様を本イベントへ送客することで、阪急様にとってはイベントへの集客や別商品のあわせ買いというメリットがあると考えております。また、本イベントの特徴的な取り組みとして、阪急うめだ本店からゾゾタウンへ送客する「エンドレスアイル」も実施されます。通常、店舗で在庫切れになった商品はその場での購入が難しいものですが、本イベントでは販売スタッフからのご案内により、その場からゾゾタウンを通じて商品をご購入いただけます。本取り組みは、オフラインとオンラインをシームレスにつなぎお客様に新しい購買体験を提供する、ECモールと百貨店における今までにない相互送客の仕組みです。今後も、既成概念にとらわれないゾゾらしい取り組みで、ファッション業界を盛り上げてまいります」と述べている。

ポップアップショップは、お馴染みの「ZOZO箱」をシンボルに「YOUR BRAND PROJECT」の世界観をカラフルな色で表現した空間となっている。今回参加する13ブランドのアイテム、約120型を実際に手に取って試した上で購入することができる。期間中、一部ブランドではインフルエンサーであるブランドディレクターが来場予定で、オフラインイベントならではの購買体験を楽しめる場となっている。また、会場内にはフォトスポットとして大きな黒いZOZO箱が設置されている。

今回ゾゾにとって初となるポップアップショップには、開場時間に合わせて多くの来場者が会場に集まり、出店ブランドの中でも「イナフ（ENOF）」では開店からわずか3時間で一部アイテムが完売したほか、女優の高橋愛がディレクションするブランド「フクウ」では、高橋愛が着用し、自らイベントで接客をおこなった「ちらっと見えるベロアにきゅんワンピース」（1万5,400円）のブラウンの一部サイズが初日に完売した。

「マイクリエイターフェス」は、11月17日から11月22日まで阪急うめだ本店の9階祝祭広場にて開催中。