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大竹しのぶの「マメクロゴウチ」にメダリスト用ジャケットは「ソマルタ」の廣川玉枝 大物揃いの東京五輪ファッション総集編

Aug 10, 2021.西岡愛華Tokyo, JP
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閉会式で大竹しのぶが着用した「マメクロゴウチ」の衣装

遂に閉幕を迎えた東京2020オリンピックで日本選手団は、金メダル27個を含む58個のメダルを獲得し、国中を盛り上げてくれた。注目の新競技をはじめ、各競技のアスリートたちの活躍には心躍らせられたが、選手やパフォーマーたちが着用した衣装が度々SNSで話題になるなどファッション面でも楽しませてもらった。今回はオリンピックで注目を浴びた衣装やウェアと、そのデザイナーを紹介する。

世界中の注目が集まる中開催された開会式に出演した森山未來の衣装を手がけたのは、スズキタカユキだった。スズキは、自身の名前をつけたブランド「スズキタカユキ」の2002年秋冬コレクションでデビュー。MISIAやMr.Children、中島美嘉など大物アーティストにも衣装提供してきたことで知られる。森山は、白装束のような衣装に身を包んで開会式に登場し、新型コロナウイルスによる犠牲者を偲ぶダンスパフォーマンスを披露した。スズキはこの他にも、同じく開会式で披露された赤いロープを使ったダンスパフォーマンスの衣装も提供している。

堀米雄斗選手をはじめとするメダリストたちが表彰台で着用していたことで注目されたポディウムジャケットを手がけたのが、廣川玉枝だ。廣川は2006年に立ち上げたブランド「ソマルタ(SOMARTA)」で知られるデザイナーで、日本のファッション業界を牽引してきた存在とも言える。ポディウムジャケットは、東京2020ゴールドパートナー「アシックス(ASICS)」が製作したオフィシャルスポーツウエアだが、廣川と同社が共同で手がけた。

同じく表彰式で、メダルやギフトを運ぶトレイベアラーとボランティアの衣装を手がけたのは山口壮大だ。山口は2006年にスタイリストとして活動を開始して以来、自身のコンセプトショップ「ミキリハッシン」をオープンさせ、2012年には渋谷パルコにセレクトショップ「ぴゃるこ」を出店するなど、ファッション業界内でも幅広く活動している。山口が手がけた衣装は、「新しい礼服」をコンセプトに「和の情緒」と「洋の実用」組み合わさったデザインに仕上がった。

そして8月8日に迎えた閉会式。女優の大竹しのぶの場違いな登場に疑問の声も多かったが、着用した「マメクロゴウチ(Mame Kurogouchi)」の衣装は、SNSでも「プリーツが綺麗なこの衣装はどこのブランドのもの?」と話題を呼んだ。「マメクロゴウチ」はデザイナーの黒河内真衣子が手がけるコレクションブランドで、2010年に設立された。ブランドの10周年を記念する今年は、黒河内の出身地である長野県の県立美術館で単独の展覧会も開催されており、同美術館の館内スタッフが着用する制服も「マメクロゴウチ」が手がけた。

東京2020オリンピックを終え、日本選手団は過去最多となる58個のメダルを獲得するなど、アスリートの進化は目覚ましいものだったが、その一方で、酷暑の中で活躍する選手を支えるウェアも見どころが多い大会だった。2024年に開催を予定しているパリ2024オリンピックのトレイラーも公開され、SNSでは「かっこいい」と話題になり、既に次大会への期待感が高まっている。どんな衣装やウェアを身に纏った出演者がアスリートが登場するのか、次回も見どころだ。

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