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世界記録保持者のキプチョゲ選手は東京2020の男子マラソンで何を履く?

Aug 7, 2021.Tokyo,JP
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世界中のアスリートがこの日本に集結し、盛り上がりを見せている東京オリンピック2020大会。そんな今大会も8月8日の閉会式が目前に迫ってきている。そんなオリンピック最終日に開催される競技として、男子マラソンを思い浮かべる人も多いだろう。今大会も同様に最終日8月8日の午前7時より、マラソン男子決勝が札幌で開催される。この種目において世界中から注目を集めている選手といえば、やはり世界記録保持者でケニア代表のエリウド・キプチョゲ(Eliud Kipchoge)選手だ。キプチョゲ選手は2018年9月のベルリンマラソンで従来の記録を1分以上更新する2時間1分39秒という世界新記録を樹立すると、2019年の10月には非公認ながら人類初の2時間切りの1時間59分40秒という驚異的なタイムを打ち出した。2013年の初マラソンから12戦11勝とその圧倒的な強さを誇る、人類最速の選手だ。

キプチョゲ選手の話題によく付随して挙がるのが、「ナイキ(NIKE)」のいわゆる厚底シューズだ。特にキプチョゲ選手をはじめ、ケニアの長距離種目のチャンピオンたちやマラソンの世界記録保持者たちは2000年代初頭からこの「ナイキ」のサポートを受けてきた。キプチョゲ選手が2時間の壁を切ったレースで履いていた一足も、「ナイキ」の厚底シューズ「アルファフライ」のプロトタイプだった。このことに対し、スポーツにおいて道具や装備などが競技の記録などに大きく影響を与える「テクノロジードーピング」にこのシューズがあたるとして、競技の公平性の立場から様々な議論が現在もなされている。そんな中キプチョゲ選手は自身を「変化、テクノロジー、そして革新を愛する人間」と称し、「ナイキ」とコンスタントに連携しシューズに対するフィードバックを繰り返し行うなどして、そのイノベーションに力を入れてきた。

「裸足のアベベ」と呼ばれたエチオピアのアベベ・ビキラ(Abebe Bikila)選手がシューズを着用して、オリンピック史上初めてマラソン種目2連覇を成し遂げた1964年の東京オリンピックから57年。キプチョゲ選手は8月8日のレースで「ナイキ」のどんなシューズを履くのか、2時間を切るのか、2連覇するのか、世界中から熱い視線が注がれている。

今大会のマラソン種目は東京の猛暑を想定し、札幌へ会場変更されている。日本からは中村匠吾選手、服部勇馬選手、大迫傑選手の3選手が出場し、8月8日の午前7時にスタートする予定。また今大会の閉会式も同日の20時開始予定。どの選手が今大会の有終の美を飾るのか、また次のパリ大会に向けどのようなバトンタッチが行われるかに注目が集まる。

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