BUSINESS NEWS
  • share with weibo
  • share with LINE
  • share with mail

医療従事者向けのクラシコが赤字転落で報酬減額へ、最終赤字は12億円 在庫処分など6億4000万円の特別損失 

NEWSep 14, 2026.セブツー編集部Tokyo, JP
  • share with weibo
  • share with LINE
  • share with mail

医療従事者向けアパレルを手掛けるクラシコは9月14日、2026年10月期の第3四半期決算を発表した。売上高は21億6600万円(前年同期比19.7%減)、営業利益は4億2300万円の赤字(前年同期は1億1200万円の黒字)、四半期純利益は10億7600万円の赤字(同1億1700万円の黒字)となり、赤字に転落した。最終損益は10億円を超える赤字となった。

業績悪化の大きな要因となったのが、入院患者向け患者衣ブランド「リフテ(lifte)」の苦戦だ。前年同期に10億7800万円だった売上高は、今期4億4500万円まで減少し、58.7%の大幅減となった。クラシコによると、インフレや中東情勢の影響による原材料・物流コストの上昇を背景に、病院側で新規導入に対する買い控えが発生しているという。

さらに今期は、棚卸資産の処分に伴う損失4億2500万円、横浜店舗の撤退関連費用2100万円、減損損失2800万円を特別損失として計上した。加えて、繰延税金資産の取り崩しに伴う法人税等調整額1億6600万円を計上し、これらによる損失などの合計は6億4200万円となった。

クラシコは同日、2026年10月期の通期業績予想も下方修正した。売上高は従来予想の42億5000万円から29億1900万円に、営業利益は2億3300万円の黒字予想から5億5200万円の赤字に、当期純利益は1億5000万円の黒字予想から12億100万円の赤字にそれぞれ引き下げた。

業績の立て直しに向け、中国越境ECからの撤退や販管費の約2億8000万円削減、棚卸資産の処分による在庫圧縮と物流費削減などを進め、収益基盤の強化を図るとしている。

また、特別損失の計上と業績予想の下方修正に対する責任を明確にするため、大和新・代表取締役の月額報酬を30%、常勤取締役の月額報酬を20%減額することも決定した。期間は2026年11月から2027年1月までの3カ月間。

医療従事者向けアパレルを軸に事業を拡大してきたクラシコだが、今期は患者衣「リフテ」の売上が大幅に落ち込み、在庫処分や店舗撤退などの損失も重なった。通期では大幅な赤字を見込むなか、不採算事業の整理と在庫圧縮、固定費削減によって、どこまで収益力を回復できるかが焦点となる。

READ MORE