創業140周年を迎えたムーンバット　パラソルマーケットが活況で営業利益が前期比61％増

ムーンバットは５月15日、2025年３月期の通期連結決算を発表した。売上高は119億4600万円（前年比12.6％増）、営業利益は７億200万円（同61.6％増）、親会社株主に帰属する当期純利益は５億8300万円（同7.0％増）と増収増益だった。

梅雨に入る前から猛暑が続いた昨年は、パラソルマーケットが活況を呈し、晴雨兼用傘などがよく売れた。ムーンバットは、紫外線をカットする加工を施した日傘をいち早く開発したことで知られており、メンズ日傘の浸透やインバウンド需要の恩恵などもあり、販売が好調だった。

ムーンバットが開発した傘には、ワンタッチで自動で開閉できるダブルジャンプ傘もあり、1970年に開催された大阪万博では１万本を無償で貸し出している。その後、このダブルジャンプ傘を応用し、「万博傘」として発売している。

ムーンバットの2026年３月期通期の連結業績予想は、売上高は116億円（前年比2.9％減）、営業利益は５億5000万円（同21.7％減）、親会社株主に帰属する当期純利益は４億5000万円（同22.9％減）を見込む。