
主に欧米のファッション&ビューティ関連33銘柄で構成する「SVT グローバル」は8月17日、全面安となった。33銘柄のうち、上昇したのは3銘柄のみとなり、30銘柄が下落、ラグジュアリー、スポーツ、ビューティのほぼ全セクターに売りが広がった。指数全体では77.89%安となった。
この日の特徴は、特定企業の決算やニュースを材料とした個別株の下落ではなく、世界的なリスクオフの流れが、消費関連株に一斉に波及したことにある。8月17日の世界市場では、米国の7月小売売上高が予想外に0.6%減少。個人消費の先行きへの警戒が強まったほか、米国の長期金利が上昇。原油価格も上昇し、イラン情勢を巡る地政学リスクも投資家心理を圧迫した。ファッション・ビューティ関連株にとって、「金利上昇」「景気・消費への懸念」「地政学リスク」の3つが重石となった。
高金利は株式のバリュエーションを押し下げるだけでなく、消費者の購買力にも影響する。高級品やスポーツウェア、アパレルなど、生活必需品に比べて景気変動の影響を受けやすい銘柄には売りが出やすい。この日は、こうした影響がファッション・ビューティ株にも広がり、「カルバン・クライン(Calvin Klein)」や「トミー ヒルフィガー(Tommy Hilfiger)」を展開するPVHコーポレーションが5.16%安で、下落率トップだった。「マイケル・コース(Michael Kors)」「ヴェルサーチェ(Versace)」「ジミー チュウ(Jimmy Choo)」を展開するカプリ・ホールディングスも4.37%安と下落率2位だった。
「ラグジュアリーグループ」セクターの3銘柄も揃って下落し、ケリングが4.26%安、LVMHが2.71%安、エルメス・インターナショナルが1.65%安となった。「ジュエリー&ウォッチ」でも、リシュモンが3.14%安、スウォッチが3.71%安。世界的な高級消費関連株に売りが広がった。
「スポーツ&アクティブ」も厳しく、ナイキが4.00%安、アディダスが3.14%安、ルルレモンが3.19%安、アシックスが2.52%安となった。「ビューティ」セクターでもロレアルが2.50%安、ユニリーバが1.68%安となった。
一方、上昇したのはヒューゴ・ボスの1.03%高、リーバイ・ストラウスの0.09%高、タペストリーの0.03%高の3銘柄のみ。いずれも上昇幅は小さく、ほぼ全面的に売られるなかで下落を免れた銘柄と見る方が実態に近い。
「SVT グローバル」騰落率上位(8月17日)
銘柄名|騰落率
Hugo Boss|+1.03%
Levi Strauss & Co.|+0.09%
Tapestry|+0.03%
「SVT グローバル」騰落率下位(8月17日)
銘柄名|騰落率
PVH Corporation|-5.16%
Capri Holdings|-4.37%
KERING|-4.26%
NIKE|-4.00%
Moncler|-3.84%
Swatch Group|-3.71%
lululemon athletica|-3.19%
Richemont|-3.14%
adidas|-3.14%
Deckers Outdoor Corporation|-3.13%
※「SVT グローバル」は原則として本国のプライマリー上場市場の株価を採用
※本データは現地通貨建て株価ベースで算出しており、為替変動の影響は考慮していない
※「SVT グローバル」採用33銘柄
LVMH / HERMES INTERNATIONAL / KERING / Prada / Burberry Group / Ferragamo Group / Brunello Cucinelli / Moncler / Richemont / Swatch Group / Fast Retailing / Inditex / Hennes & Mauritz / Hugo Boss / Ermenegildo Zegna Group / Ralph Lauren Corporation / Tapestry / PVH Corporation / VF Corporation / Capri Holdings / Canada Goose Holdings / Deckers Outdoor Corporation / Levi Strauss & Co. / NIKE / adidas / asics / lululemon athletica / Under Armour / Columbia Sportswear / Allbirds / On Holding AG / L’Oreal / Unileve




![[[name]]](/assets/img/common/sp.png)