
「ワコール(WACOAL)」などを展開するワコールホールディングスは8月10日、2027年3月期第1四半期決算を発表した。売上高にあたる売上収益は489億500万円(前年同期比8.8%増)と増収となった一方、営業利益は18億1200万円(同90.8%減)、親会社株主に帰属する四半期利益は15億5300万円(同88.7%減)と大幅な減益となった。
営業利益が大きく減少したのは、前年同期に固定資産の売却益を計上していた反動によるもの。前年同期には、JR・近鉄京都駅八条口近くに位置する「ワコール新京都ビル」などの固定資産売却によって167億6200万円の売却益を計上しており、今期はその特殊要因がなくなった。一方、売上収益は前年同期を上回った。米国におけるグラマナイズ社の買収に伴う増収に加え、英国のブラビッシモ・グループ・リミテッドで2025年6月に発生した火災による影響の反動なども増収に寄与した。
ワコールHDの2027年3月期通期業績予想は据え置き、売上収益1876億円(前期比9.4%増)、営業利益15億円(同92.5%減)、親会社株主に帰属する当期利益18億円(同86.3%減)を見込む。今期は前年の固定資産売却益という大きな一時的利益がなくなるため、営業利益は大幅に減少する見通し。一方で、米国事業の買収などによって売上規模は拡大しており、今後は海外事業を含めた本業の収益力をどこまで高められるかが焦点となる。




![[[name]]](/assets/img/common/sp.png)