
セイコーグループの株価が8月10日、前営業日から900円高(+9.81%)と急騰し、一時1万円の大台を突破した。8月7日に2027年3月期の通期業績予想を上方修正したことが好感され、買いが集まっている。「J-ウォッチ」を代表する高級時計「グランドセイコー(Grand Seiko)」を中心に国内外で販売が伸びており、業績と株価の双方で快進撃が続いている。
セイコーグループは8月7日、2027年3月期の通期業績予想を上方修正した。売上高は従来予想の3580億円から3750億円(前期比11.7%増)、営業利益は335億円から410億円(同32.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は230億円から280億円(同27.4%増)へ引き上げた。今回の修正により、営業利益、当期純利益ともに従来から見込んでいた過去最高益をさらに更新する見通しとなった。年間配当予想も従来の1株当たり90円から15円増額し、105円(中間52.5円、期末52.5円)に修正している。
好調な業績を支えているのが、長年培ってきた時計製造技術と、高級時計ブランドとして成長を続ける「グランドセイコー」だ。かつては「日本の時計メーカー」というイメージが強かったセイコーだが、現在は日本発の高級時計ブランドとして海外での存在感も高めている。特に「グランドセイコー」は、機械式時計や高精度ムーブメントなど、日本の時計製造技術を前面に打ち出しながら、欧州の高級時計ブランドとは異なる独自のポジションを確立。日本の時計ブランドを意味する「J-ウォッチ」の象徴的な存在として、国内外でブランド価値を高めている。
実際、2027年3月期第1四半期の業績も大幅な増収増益となった。売上高は990億8900万円(前年同期比28.5%増)、営業利益は154億4000万円(同88.8%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は111億9700万円(同76.3%増)を記録した。四半期ベースでも高い利益成長を実現しており、今回の通期予想の上方修正は、一時的な株価材料というよりも、時計事業を中心とした成長力に対する市場の評価が高まっていることを示している。「グランドセイコー」を軸に日本発の高級時計ブランドとして世界市場で存在感を高めている。



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