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ファッション&ビューティ関連96銘柄の上半期ランキング 上昇率第1位はセイコーグループ、大谷翔平起用の世界戦略も追い風

NEWJul 3, 2026.高村 学Tokyo, JP
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世界で一本だけの特別なモデル「Seiko Star Time」を贈呈される大谷翔平選手とセイコーウオッチの代表取締役会長兼CEO兼CCOの服部真二氏

「SEVENTIE TWO(セブツー)」は、日本国内のファッション&ビューティ関連96銘柄で構成される株価指数「SVT インデックス」を運営している。この96銘柄を対象に、2026年1月5日初値から6月30日終値までの株価騰落率を集計し、「2026年上半期騰落率ランキング」を作成した。対象96銘柄のうち、株価が上昇したのは42銘柄、下落したのは53銘柄、横ばいは1銘柄だった。

2025年上半期は「ビットコイン」「500円」「Z世代」が株価上昇のキーワードだった。トップ3には「アナップ(ANAP)」を展開するANAPホールディングス、「無印良品」を展開する良品計画、そして「9090(ナインティナインティ)」などZ世代ブランドを手掛けるyutoriが並び、話題性や新しいビジネスモデルへの期待が相場を牽引した。

今年の勝ち組は「時計」「百貨店」「インバウンド」、そして「ビューティ」だ。ランキング上位には、高付加価値ブランドを武器に利益を伸ばす企業や、訪日需要を追い風に業績を拡大する企業が並び、投資家の評価軸が「期待」から「実績」へ移りつつあることを印象付けた。

上昇率トップはセイコーグループで、株価は年初から119.3%高と2倍を超える水準まで上昇した。2位にはシチズン時計(89.7%高)が入り、時計メーカー2社がランキング上位を独占した。時計業界では近年、機械式時計を中心とした高付加価値商品の販売が伸びているほか、訪日外国人旅行者による需要も回復している。特にセイコーグループは「グランドセイコー(GRAND SEIKO)」を軸に業績を拡大し、2026年3月期は通期業績予想を3度にわたって上方修正。2027年3月期も過去最高益を更新する見通しを示している。

ブランド価値を高める取り組みも株価を後押しした。同社は2016年から大谷翔平選手を国内のセイコーブランドアンバサダーとして起用してきたが、2026年4月にはグローバルアンバサダーへと拡大。世界市場を見据えたブランド戦略を一段と加速させている。

もう一つの勝ち組が百貨店だ。3位には三越伊勢丹ホールディングス(78.7%高)、4位にはJ.フロント リテイリング(64.8%高)、6位には髙島屋(52.4%高)がランクイン。トップ10に百貨店3社が名を連ねた。

かつて百貨店株は「インバウンド関連株」として語られることが多かったが、現在はそれだけではない。ラグジュアリーブランドや高額品の販売、外商ビジネスの拡大など、収益性の高い事業が企業価値を押し上げている。三越伊勢丹ホールディングスは高額品販売や外商が堅調に推移し、J.フロント リテイリングも大丸松坂屋百貨店を中心に収益改善を進めた。髙島屋も国内百貨店事業が好調で、訪日需要を追い風に株価を大きく伸ばした。コロナ禍で苦戦した百貨店は、この半年で「成長株」としての存在感を取り戻したと言える。

ビューティ分野ではMTGが56.9%高で5位にランクインした。美容ブランド「リファ(ReFa)」やEMSトレーニング機器「シックスパッド(SIXPAD)」を展開する同社は、ランキング上位では唯一のビューティ専業企業となった。MTGは2月12日に2026年9月期の通期連結業績予想を上方修正。売上高は1200億円から1280億円へ、営業利益は130億円から140億円へ引き上げた。前期も3度の上方修正を実施しており、その成長基調が今期も続いている。資生堂やコーセーホールディングスなど大手化粧品メーカーの株価が伸び悩む中、高付加価値商品のブランド力と収益力を武器に、MTGは市場から一段高い評価を獲得した。

アイウェア関連も堅調だった。「ジンズ(JINS)」を展開するジンズホールディングスは46.4%高で9位、Japan Eyewear Holdingsは14.1%高で22位、インターメスティックは4.5%高で37位と、主要3社がそろってプラスとなった。特にジンズホールディングスは都心一等地への大型出店を加速。3月にはグローバル旗艦店「JINS銀座店」、4月には世界最大規模となる「JINS新宿店」をオープンした。アイウェアは視力矯正器具としてだけでなく、ファッションアイテムとしての存在感も高まっており、市場もその成長性を織り込み始めている。

11位にはファーストリテイリングが44.3%高でランクインした。「ユニクロ(UNIQLO)」を世界展開する同社は過去最高益更新への期待から堅調な株価推移となったが、それでもトップ10入りは逃した。株価の上昇率でファーストリテイリングを上回る企業が相次いだことは、2026年上半期の相場の強さを象徴している。

一方、下落率トップはクラシコで52.2%安。ベリテ(42.0%安)、ダイドーリミテッド(41.1%安)、ヨネックス(31.3%安)が続き、「スリーコインズ(3COINS)」が好調なパルグループホールディングスも27.6%安と下落率5位となった。また、昨年上昇率2位だったyutoriは20.3%安、アイスタイルは21.1%安、TOKYO BASEは26.5%安と、前年の人気銘柄が大きく順位を落とした。

2025年は「ビットコイン」「500円」「Z世代」が相場を牽引したが、2026年上半期は「時計」「百貨店」「インバウンド」「ビューティ」が市場の主役となった。ファッション&ビューティ業界で、いま市場が何を評価し、次にどこへ期待を寄せているのか、投資家の視線の変化を映し出す「業界の現在地」を示すランキングとなった。

■2026年上半期ファッション&ビューティ関連株96銘柄騰落ランキング

順位|銘柄|1月5日始値|6月30日終値|騰落率
1.セイコーグループ|3,675|8,060|119.3
2.シチズン時計|1,276|2,420|89.7
3.三越伊勢丹ホールディングス|2,304.0|4,118.0|78.7
4.J.フロントリテイリング|2,195.0|3,617.0|64.8
5.MTG|4,755|7,460|56.9
6.髙島屋|1,643.0|2,503.5|52.4
7.カシオ計算機|1,270.0|1,918.5|51.1
8.プリモグローバルホールディングス|1,935|2,885|49.1
9.ジンズホールディングス|5,500|8,050|46.4
10.ヤギ|1,176|1,718|46.1
11.ファーストリテイリング|57,400|82,810|44.3
12.human made|1,065|1,507|41.5
13.エイチ・ツー・オー リテイリング|2,080.5|2,854.5|37.2
14.キング|923|1,241|34.5
15.良品計画|2,804.5|3,539.0|26.2
16.ムーンバット|1,340|1,650|23.1
17.アンドエスティホールディングス|2,874|3,465|20.6
18.キューブ|595|710|19.3
19.タキヒヨー|2,270|2,666|17.4
20.アシックス|3,794|4,375|15.3
21.資生堂 |2,289.0|2,618.0|14.4
22.Japan Eyewear Holdings|2,040|2,328|14.1
23.長谷川香料|2,820|3,190|13.1
24.フェスタリアホールディングス|594|669|12.6
25.エム・エイチ・グループ|222|245|10.4
26.TSIホールディングス|1,047|1,155|10.3
27.三共生興|700|767|9.6
28.ミルボン|2,445|2,662|8.9
29.ヨンドシーホールディングス|1,790|1,945|8.7
30.コタ|1,086|1,166|7.4
31.セーレン|3,060|3,280|7.2
32.ルックホールディングス|2,521|2,690|6.7
33.ミズノ |3,150|3,350|6.3
34.ジェイドグループ|1,447|1,535|6.1
35.三陽商会|3,900|4,125|5.8
36.エービーシー・マート|2,674.0|2,800.5|4.7
37.インターメスティック|1,955|2,042|4.5
38.ダブルエー|1,403|1,458|3.9
39.ワールド|1,540|1,597|3.7
40.ワークマン|6,610|6,820|3.2
40.粧美堂|857|884|3.2
42.シーボン|1,200|1,220|1.7
43.MRKホールディングス|92|92|0.0
44.日本色材工業研究所|1,149|1,145|-0.3
45.ワコールホールディングス|4,418|4,400|-0.4
46.ハーバー研究所|1,725|1,707|-1.0
47.近鉄百貨店|1,850|1,826|-1.3
47.ヤーマン|763|753|-1.3
49.オンワードホールディングス|735|725|-1.4
50.ハウスオブローゼ|1,385|1,362|-1.7
51.田谷|250|245|-2.0
52.TENTIAL|1,433|1,402|-2.2
52.ヤマトインターナショナル|598|585|-2.2
52.マツオカコーポレーション|2,455|2,401|-2.2
52.ゼビオホールディングス|1,076|1,052|-2.2
56.しまむら|3,429.9|3,340.0|-2.6
57.東京ソワール|1,049|1,021|-2.7
58.ユナイテッドアローズ|2,456|2,382|-3.0
59.ポーラ・オルビスホールディングス|1,310.0|1,265.5|-3.4
60.タビオ|1,305|1,257|-3.7
61.コックス|240|230|-4.2
61.コーセーホールディングス|5,245|5,023|-4.2
63.サックスバー ホールディングス|784|749|-4.5
64.アジュバンホールディングス|760|724|-4.7
65.西松屋チェーン|2,049|1,949|-4.9
66.GSIクレオス|2,480|2,351|-5.2
67.松屋|1,859|1,743|-6.2
68.シャルレ|357|333|-6.7
69.ビューティ ガレージ|1,564|1,447|-7.5
70.ハニーズホールディングス|1,531|1,391|-9.1
71.AOKIホールディングス|1,811|1,640|-9.4
72.クロスプラス|1,417|1,281|-9.6
73.山喜|170|152|-10.6
74.ZOZO|1,287.5|1,149.0|-10.8
75.チヨダ|1,097|977|-10.9
76.日本精化|2,861|2,547|-11.0
77.はるやまホールディングス|750|667|-11.1
78.丸井グループ|3,225.0|2,864.5|-11.2
79.川辺|1,486|1,318|-11.3
80.コナカ|252|221|-12.3
80.プレミアアンチエイジング|697|611|-12.3
82.I-ne|1,329|1,159|-12.8
83.ゴールドウイン|2,520.0|2,174.0 |-13.7
84.ドウシシャ|3,320|2,840|-14.5
85.島精機製作所|1,008|859|-14.8
86.アクシージア|398|331|-16.8
87.アツギ|1,267|1,043|-17.7
88.青山商事|845|688|-18.6
89.yutori|2,568|2,047|-20.3
90.アイスタイル|475|375|-21.1
91.TOKYO BASE|465|342|-26.5
92.パルグループホールディングス|2,032|1,472|-27.6
93.ヨネックス|3,365|2,311|-31.3
94.ダイドーリミテッド|1,222|720|-41.1
95.ベリテ |376|218|-42.0
96.クラシコ|2,136|1,020|-52.2

 

※「SVT インデックス」96銘柄
ファーストリテイリング、良品計画、ZOZO、アシックス、yutori、human made、TOKYO BASE、キューブ、クラシコ、TENTIAL、ミズノ、ゴールドウイン、ヨネックス、ゼビオホールディングス、三越伊勢丹ホールディングス、髙島屋、J.フロントリテイリング、エイチ・ツー・オー リテイリング、松屋、近鉄百貨店、丸井グループ、ユナイテッドアローズ、パルグループホールディングス、アンドエスティホールディングス、三陽商会、TSIホールディングス、オンワードホールディングス、ルックホールディングス、ワールド、三共生興、キング、コックス、ヤマトインターナショナル、ダイドーリミテッド、ワークマン、ハニーズホールディングス、しまむら、西松屋チェーン、インターメスティック、Japan Eyewear Holdings、ジンズホールディングス、ヨンドシーホールディングス、フェスタリアホールディングス、プリモグローバルホールディングス、ベリテ、カシオ計算機、セイコーグループ、シチズン時計、クロスプラス、マツオカコーポレーション、ドウシシャ、ダブルエー、ジェイドグループ、エービーシー・マート、チヨダ、AOKIホールディングス、はるやまホールディングス、青山商事、コナカ、ムーンバット、川辺、山喜、サックスバー ホールディングス、東京ソワール、ワコールホールディングス、MRKホールディングス、アツギ、シャルレ、タビオ、ヤギ、タキヒヨー、GSIクレオス、島精機製作所、セーレン、資生堂、コーセーホールディングス、ポーラ・オルビスホールディングス、アイスタイル、MTG、ヤーマン、I-ne、ハウスオブローゼ、シーボン、アクシージア、プレミアアンチエイジング、ハーバー研究所、粧美堂、日本精化、長谷川香料、日本色材工業研究所、田谷、エム・エイチ・グループ、コタ、ビューティ ガレージ、アジュバンホールディングス、ミルボン

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