
ヘアサロン「モッズ・ヘア(Mod's Hair)」を展開するエム・エイチ・グループは8月17日、2026年6月期の通期連結決算を発表した。売上高は18億5000万円(前年比0.3%増)、営業損失は5200万円(前年は900万円の営業損失)、親会社株主に帰属する当期純損失は1億500万円(同1700万円の純損失)となり、最終赤字が大幅に拡大した。中間期時点では営業利益27万円を確保し、親会社株主に帰属する中間純損失も128万円にとどまっていたが、下期に業績を盛り返すことができず、通期では営業・最終損益ともに赤字が拡大した。
業績悪化に加え、連結子会社の財政状態も課題となっている。エム・エイチ・プリュス(MHP)は2026年6月期末時点で債務超過となっており、同社の事業収益の回復可能性は高いとしながらも、エム・エイチ・グループが保有するMHPに対する金銭債権について、2400万円の関係会社貸倒引当金を計上した。さらに、2026年5月に決議した第三者割当による新株式および第2回新株予約権の発行に伴い、2026年6月期に帰属する費用として株式交付費4800万円を営業外費用に計上したことも最終損益を圧迫した。こうした業績を受け、2026年6月期の期末配当は無配とした。同社は年1回の期末配当を基本方針としているものの、大幅な親会社株主に帰属する当期純損失を計上したことから、無配とする。
一方、エム・エイチ・グループは事業再建に向けた資金調達と事業拡大を同時に進めている。第三者割当増資によって2026年7月に約10億円を調達。今後は新株予約権の行使により約35億円の追加調達を見込んでいる。さらに、美容室運営事業の拡大に向けて、オアシスLHの発行済株式の51%を2億5500万円で取得し、同社を連結子会社化すると発表している。これに伴い、オアシスLHの完全子会社であるレモンカンパニー東京もエム・エイチ・グループの孫会社となる。
同社は今回の買収を通じて美容室運営事業を積極的に拡大する方針だ。既存の「モッズ・ヘア」を中心としたサロン事業に買収先の事業を加えることで、グループ全体の売上規模を一気に引き上げる考えだ。
エム・エイチ・グループは、フラッグシップサロン「モッズ・ヘア」を展開する直営サロン運営事業を主軸に、フランチャイズ型のBS(ブランドシェア)サロン運営事業、ヘアメイク事業、美容室支援事業、キャリアデザイン事業などを展開している。2026年6月期を事業別で見てみると、ヘアメイク事業の売上高は3億8271万円(前期比2.2%増)、セグメント利益は1495万円(同19.2%増)と増収増益。美容室支援事業も売上高1億2223万円(同1.1%増)、セグメント利益7661万円(同2.2%減)となった。一方、タワーマンション向けコンシェルジュ派遣などを手掛けるキャリアデザイン事業は、売上高2億5376万円(同8.6%減)と減収だったものの、セグメント利益は1422万円(同7.6%増)となった。
2027年6月期は大幅な業績回復を目指す。通期業績予想は、売上高36億円(前期比94.5%増)、営業利益6000万円(前期は5200万円の赤字)、親会社株主に帰属する当期純利益3000万円(同1億500万円の赤字)を見込む。売上高は前期の18億5000万円から約2倍となり、営業利益と最終利益はいずれも黒字転換を計画している。
第三者割当増資による資金調達に加え、美容室運営会社の買収によって事業規模を拡大するエム・エイチ・グループ。2026年6月期は厳しい決算となったものの、2027年6月期はM&Aを成長エンジンとして業績のV字回復を狙う。





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