ワールドとTSIが経営統合、時価総額は単純合算で約2000億円規模に 指数寄与度はファストリが突出してトップ|「SVT インデックス」13,553ポイント(10月14日)

日本国内のファッション&ビューティ関連96銘柄で構成する株価指数「SVT インデックス」は10月14日、前日比プラス166.5ポイントの13,553.7ポイントとなった。株価上昇率トップはyutori、下落率トップはJ.フロント リテイリングだった。一方、指数のプラス寄与度ではファーストリテイリングがトップとなり、1社で163.84ポイントを押し上げた。
2026年10月14日
「SVT インデックス(株価指数)」:13,553.7ポイント(前日比+166.5ポイント/+1.24%)
この日は、今後のファッション業界の勢力図に大きな影響を与える発表があった。「SVT インデックス」の構成銘柄であるアパレル大手のワールドとTSIホールディングスが経営統合に合意し、共同株式移転により2027年3月1日付で共同持株会社のインフィニティ・ユナイテッドを設立する。両社はそれぞれ上場を廃止し、新たに設立する共同持株会社が東京証券取引所プライム市場に上場する計画だ。
10月14日の株価を基にした時価総額は、TSIホールディングスが約895億円、ワールドが約1158億円。単純合算では約2053億円となり、時価総額2000億円規模のアパレル企業グループが誕生することになる。ただし、これは統合発表時点の両社の時価総額を合算した参考値であり、統合後の共同持株会社の時価総額を示すものではない。
■ ワールドとTSIが経営統合 2027年3月に共同持株会社を設立
ワールドは「インディヴィ(INDIVI)」「アンタイトル(UNTITLED)」「タケオキクチ(TAKEO KIKUCHI)」などを展開、TSIホールディングスは「ナノ・ユニバース(NANO universe)」や「アヴィレックス(AVIREX)」「パーリーゲイツ(PEARLY GATES)」といったブランドを展開する。
両社は近年、それぞれ事業ポートフォリオの見直しや経営資源の再配分を進めてきた。TSIホールディングスは2025年7月、「フリークス ストア(FREAK’S STORE)」を展開するデイトナ・インターナショナルを約283億円で完全子会社化。同年10月には、傘ブランド「ウォーターフロント(Waterfront)」を展開するウォーターフロントを傘下に収めた。2026年4月には、スカジャンやミリタリーウェアで知られる東洋エンタープライズとレイラニトレーディングを子会社化している。
一方で、収益改善が困難なブランドからの撤退や本社人員の削減など、構造改革も進めてきた。「ハーシェル サプライ(Herschel Supply Co.)」と「ファクト(FUCT)」を終了したほか、「ローズバッド(ROSE BUD)」の事業をビーズインターナショナルに譲渡。「ジル スチュアート(JILL STUART)」を終了し、「ジル バイ ジル スチュアート(JILL by JILL STUART)」に一本化するなど、事業の選択と集中を進めてきた。
ワールドも事業ポートフォリオの拡充と財務体質の強化に取り組んできた。日本政策投資銀行と共同出資するW&Dインベストメントデザインは、タオル事業を展開する内野の事業承継を目的とした新会社を設立し、子会社化した。また、神戸市に保有する本社ビルの土地・建物を売却。経営資源の効率的な活用と財務体質の強化を目的とし、売却で得た資金は成長投資や株主還元などに充てる方針を示していた。
両社の経営統合は、こうした事業再編を進めてきたアパレル大手同士が、共同持株会社の下で経営体制を一本化する動きとなる。今後はブランド再編などをさらに強化していくのか、注目が集まる。
■ ファストリが株価2.78%高、指数を163.84ポイント押し上げ
この日も強かったのはファーストリテイリングで、株価は前営業日比2.78%上昇し、上昇率ランキングで2位となった。指数プラス寄与度ではトップのプラス163.84ポイントとなり、「SVT インデックス」の指数全体を大きく押し上げた。ファーストリテイリングの時価総額はこの日、24兆円を超え、「SVT インデックス」でも突出している。2位のアシックスはプラス18.43ポイントで、ファーストリテイリングの寄与度が突出している。
株価上昇率トップは、前日比4.92%高のyutoriだった。2位にはファーストリテイリングが続き、ジンズホールディングスが3位、アシックスが4位となった。
一方、下落率トップは大丸松坂屋百貨店や「パルコ(PARCO)」を傘下に持つJ.フロント リテイリングで、前日比4.75%安となった。同社は前日に2027年2月期の通期業績予想の修正を発表。売上収益予想は従来の4690億円から4700億円(前期比5.6%増)に引き上げた一方、営業利益予想は470億円から460億円(同6.2%減)に引き下げた。売上収益の予想を上方修正する一方、営業利益予想を下方修正したことが、株価の下落につながった可能性がある。ただ、百貨店事業では、中国本土からの客数が大きく減少した一方、円安を背景に客単価が上昇し、免税売上高は566億円(前年同期比13.8%増)と好調を維持した。
「SVT インデックス」株価上昇率ランキングTOP10(10月14日)
銘柄名|騰落率
yutori|+4.92%
ファーストリテイリング|+2.78%
ジンズホールディングス|+2.51%
アシックス|+2.23%
プリモグローバルホールディングス|+1.83%
資生堂|+1.66%
I-ne|+1.55%
フェスタリアホールディングス|+1.53%
キング|+1.20%
コーセーホールディングス|+1.10%
「SVT インデックス」株価下落率ランキングTOP10(10月14日)
銘柄名|騰落率
J.フロント リテイリング|-4.75%
セイコーグループ|-4.04%
シチズン時計|-2.64%
ヨネックス|-2.61%
Japan Eyewear Holdings|-2.39%
近鉄百貨店|-2.35%
キューブ|-2.22%
パルグループホールディングス|-2.15%
アイスタイル|-1.93%
髙島屋|-1.93%
「SVT インデックス」指数プラス寄与度TOP5(10月14日)
銘柄名|寄与度
ファーストリテイリング|+163.84ポイント
アシックス|+18.43ポイント
資生堂|+5.41ポイント
コーセーホールディングス|+0.91ポイント
ジンズホールディングス|+0.84ポイント
「SVT インデックス」指数マイナス寄与度TOP5(10月14日)
銘柄名|寄与度
セイコーグループ|-7.98ポイント
J.フロント リテイリング|-7.67ポイント
良品計画|-7.67ポイント
シチズン時計|-3.49ポイント
髙島屋|-2.99ポイント
※「SVT インデックス」96銘柄
ファーストリテイリング、良品計画、ZOZO、アシックス、yutori、human made、TOKYO BASE、キューブ、クラシコ、TENTIAL、ミズノ、ゴールドウイン、ヨネックス、ゼビオホールディングス、三越伊勢丹ホールディングス、髙島屋、J.フロントリテイリング、エイチ・ツー・オー リテイリング、松屋、近鉄百貨店、丸井グループ、ユナイテッドアローズ、パルグループホールディングス、アンドエスティホールディングス、三陽商会、TSIホールディングス、オンワードホールディングス、ルックホールディングス、ワールド、三共生興、キング、コックス、ヤマトインターナショナル、ダイドーリミテッド、ワークマン、ハニーズホールディングス、しまむら、西松屋チェーン、インターメスティック、Japan Eyewear Holdings、ジンズホールディングス、ヨンドシーホールディングス、フェスタリアホールディングス、プリモグローバルホールディングス、ベリテ、カシオ計算機、セイコーグループ、シチズン時計、クロスプラス、マツオカコーポレーション、ドウシシャ、ダブルエー、ジェイドグループ、エービーシー・マート、チヨダ、AOKIホールディングス、はるやまホールディングス、青山商事、コナカ、ムーンバット、川辺、山喜、サックスバー ホールディングス、東京ソワール、ワコールホールディングス、MRKホールディングス、アツギ、シャルレ、タビオ、ヤギ、タキヒヨー、GSIクレオス、島精機製作所、セーレン、資生堂、コーセーホールディングス、ポーラ・オルビスホールディングス、アイスタイル、MTG、ヤーマン、I-ne、ハウスオブローゼ、シーボン、アクシージア、プレミアアンチエイジング、ハーバー研究所、粧美堂、日本精化、長谷川香料、日本色材工業研究所、田谷、エム・エイチ・グループ、コタ、ビューティ ガレージ、アジュバンホールディングス、ミルボン





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