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三陽商会の中間期決算は営業赤字5億円も「五季」戦略で秋冬商戦に自信 「マッキントッシュロンドン」は旗艦店出店へ

NEWOct 6, 2026.セブツー編集部Tokyo, JP
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撮影:SEVENTIE TWO

「ブルーレーベル・クレストブリッジ(BLUE LABEL CRESTBRIDGE)」や「サンヨー・スタイルストア(SANYO Style STORE)」などを展開する三陽商会は10月6日、2027年2月期の中間期決算を発表した。売上高は259億5300万円(前年同期比4.0%減)、営業損失は4億9900万円(前年同期は2億1300万円の営業損失)、親会社株主に帰属する中間純利益は5億5500万円の赤字(前年同期は2億9900万円の赤字)となった。

一方、2027年2月期の通期業績予想は据え置いた。売上高600億円(前期比2.7%増)、営業利益21億円(同61.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益40億2000万円(同2.3%減)を見込む。決算発表会に登壇した平林義規社長は、9月の全社売上高が前年同月比111%まで回復していることを挙げ、「通期業績予想は達成可能だ」と説明。下期の本格的な秋冬商戦で巻き返しを図る考えを示した。

三陽商会は2024年から、従来の四季をベースとした商品展開を見直し、「五季」戦略を導入している。5〜7月を「初夏・盛夏」、8〜9月を「猛暑」と定義し、夏商戦を実質5カ月に拡大。気温の変化に合わせて商品を投入することで、プロパー販売の強化につなげている。

大江伸治会長は、6月のプロパー販売が前年同期比91%と厳しかった一方、7、8月は前年を上回り、9月には全社売上高が111%まで伸長したと説明。「7、8月に実需対応できるMDを投入したことで、プロパーの伸長につながった」と振り返った。さらに、これまで猛暑によって秋物商戦が短くなっていたが、今年は9月から本格的な秋商戦に入ることができたとし、「10月、11月の本格的な秋商戦に入れば、トップラインは確保できる可能性がある」と下期への自信を示した。

今後の成長戦略として掲げるのは、ラグジュアリー市場とミドル市場への参入、百貨店以外の販路拡大、EC売上の抜本的な拡大の3つだ。

ラグジュアリー市場では、「サンヨーコート(SANYOCOAT)」や「青森ダウン」など既存ブランドのラグジュアリーラインを立ち上げ、「ジャパンラグジュアリー」を打ち出す。「サンヨーコート」は今年で誕生80周年を迎え、8月にはイタリアの名門「カルーゾ(CARUSO)」と協業したトレンチコートを発売した。2027年秋冬からは「ハナエモリ(HANAE MORI)」も展開する。

販路の拡大では、百貨店以外を主販路とする新ブランド「オーレム(AUREME)」の直営店出店を強化するほか、旗艦ブランドの一つである「マッキントッシュロンドン(MACKINTOSH LONDON)」についても、現在は旗艦店を持たないものの、今後は出店を強化していく。

ECも大きな課題だ。2026年2月期のEC売上は約89億円で、売上高に占める比率は15%程度。今後はEC売上の拡大を進め、2029年2月期には売上高130億円、売上高構成比20%を計画している。

さらに10月1日付で、M&Aを専門に担う新規事業開発部を新設した。これまで「投資下手」とも指摘されてきた課題に対し、M&Aを含む新たな事業領域の開拓を速やかに進める考えだ。

配当予想も修正した。2027年2月期の期末配当予想は、従来の1株当たり36円から31円に減額。8月31日に自己株式270万株の取得を実施したことで、期末の株主資本が減少する見込みとなったことを理由としている。

中間期は減収となり、営業損失も前年同期から拡大した三陽商会。ただ、9月のプロパー売上が前年を大きく上回るなど、秋冬商戦には回復の兆しも見えている。「五季」戦略による商品対応に加え、ジャパンラグジュアリー、販路拡大、EC、M&Aと事業構造そのものの見直しを進めるなか、下期にどこまで業績を立て直せるかが焦点となる。

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