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化粧品関連株73銘柄騰落率ランキング 特許取得のたびに注目のアイビー化粧品が首位

Aug 27, 2021.三浦彰Tokyo, JP
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SEVENTIE TWOでは、化粧品関連の73銘柄をピックアップして、今年の6月30日と7月30日の終値を比較して、その騰落率のランキングを作成した。株式市場の概況については、8月25日に掲載したファッション&アパレル関連83銘柄騰落率ランキングを参照してほしい。

さて、今回の騰落率の第1位(24%)はアイビー化粧品。東証ジャスダックに1996年に上場した年商40億円ほどの企業。2021年3月期の営業利益は5100万円で、前年3月期は5400万円の営業赤字。無配である。高級スキンケアなどを資本関係のない販売ルートを通じて訪問販売をしている。

この企業は研究開発に強みを持っており、2015年7月老化防止皮膚外用剤の特許取得、さらに2018年7月「シルクフィブロイン水溶液及びその製造方法」の特許を取得している。今年に入っても1月15日に皮膚外用剤(マジョラムの葉の抽出物やホップの雄花穂の抽出物を血管新生抑制作用の有用成分として含有)の特許取得を発表し、ストップ高(100円高)している。今回の株価上昇については、同社開発研究所が横浜市立大学と共同で骨の破壊を行う破骨細胞の形成・機能に関する細胞内シグナル伝達について研究を行い、その形成・機能を制御する新規有効成分として、クレソン抽出分を特定した論文が「Natural Product Communications」に掲載されたと7月5日発表されたのが材料と見られる。いずれ特許申請が行われる見込みだ。7月6日には一気に1719円の年初来高値を記録している。その後7月26日には「PDK1(ホスホイノチド依存性キナーゼ1)の活性化抑制剤」の発明について特許査定を受領したという発表を行っていてこれでも株価上昇している。専門家でもなければ、その特許取得がどれほどの価値があり、業績にどれほど反映されるかは分からないが。「とりあえず買っておこう」という投資があるのだろう。そういう意味では難しい銘柄だが、安値で買えば頻繁に特許取得発表があるので、楽しめるという株主がいるようだ。

株価上昇率第2位(+17.6%)は自己資本比率79.1%の優良株である日本精化だ。7月29日に発表になった第1四半期(4月1日~6月30日)決算の主要数字は
・売上高:82億5900万円(前年比+11.7%)
・営業利益:13億2700万円(同+28.7%)
・経常利益:14億2600万円(前年比+25.8%)
・親会社株主に帰属する四半期純利益:9億6500万円(前年比24.0%)

という好内容で通期決算に関しても上方修正を行い、さらに増配(期末で35円→38円)を発表している。通期では史上最高決算になる見通しだ。工業用製品事業中で口紅の原料であるラノリン・コレステロールの販売が中国・米国の景気回復に伴い大幅に増加した。同様に化粧品機能原料も伸長した。7月中の株価も、こうした第1四半期の好調を予想した動きになっていたようだ。同社の年初来安値は5月27日の1336円だが、すでに8月に入り2000円台に突入しており、化粧品関連の優良株として3000円台は射程に入っている。

株価上昇率第3位(+11.4%)はグラフィコ(2020年9月24日ジャスタック上場)だ。酸素系漂白剤「オキシクリーン」が年商(2021年6月期40億9600万円)の半分以上を占めるが、ヘルスケアやビューティーケア商品も全体の40%ほど手がけている。昨年9月24日のジャスダックの上場初日には初値9560円、高値1万500円、終値8790円だった。公募価格は4090円だったから、この上場初日の1万500円が高値のまま株価は低迷している。上場後初の決算となった2021年6月決算は、
・売上高:40億9600万円(前年比+17.1%)
・営業利益:3億1700万円(同+35.2%)
・経常利益:2億7400万円(同+23.6%)
・当期純利益:1億8200万円(同+22.8%)

まずまずの数字になっているが、長谷川純代社長のリーダーシップのもと「女性目線の商品開発」をモットーにしているがどうもイメージ先行で地に足のついたヒット商品はない印象だ。まだ無配ということもあり、株式市場の眼は厳しい。今回7月30日の株価が6月30日に比べて11.4%増といっても、低迷した株価がちょっと戻している程度のことである。公募価格が高すぎて、上場初日に一般投資家をあおりすぎている弊害がこのグラフィコにも見られる。猛省して欲しい。

 

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