・売上高:155億2400万ドル→107億1500万ドル→147億9200万ドル
・営業利益:7億8400万ドル→−10億4700万ドル→4億9200万ドル
という推移になっており、営業利益ベースではまだコロナ・パンデミック前の60%程度の水準にとどまっている。
上昇率第2位は、銘柄の説明を上述したLブランズグループの「バス&ボディ・ワーク」だ。ボディケア業界ナンバーワンブランドでもあるが「ホーム・スパ」という新領域開拓に期待がかかり、株価は2.25倍になった。
上昇率第3位は米国・コロラドに本社をおくユニークな合成樹脂サンダル企業のクロックスだ。この企業には、コロナの影響はほとんどなかった。むしろ自宅周辺で過ごす時間が増えたことによって需要が高まっているのだ。2017年12月期からの通期の営業利益の推移をみてみると、1700万ドル(2017.12)→6200万ドル(2018.12)→1億2800万ドル(2019.12)→2億1400万ドル(2020.12)→6億8300万ドル(2021.12)と急成長を続けているのだ。株価が2.03倍になったのは、ジャスティン・ビーバー(Justin Bieber)を起用したキャンペーンが大成功したように全く新しいライフスタイルを創造するフットウェアであることが年々明らかになっていることに加えて、拡大中の中国販売などへのさらなる期待も作用しているようだ。ただし、昨年末にライバル企業のヘイデュードを25億ドル(約3250億円、1ドル130円換算)で買収したのが嫌気されて、その後株価は急落している。昨年末128ドル37セントだった株価は約72ドルまで下落している。「ヘイデュード(Hey Dude)」は10代を中心に人気のブランドだ。調査会社のパイパー・サンドラーによれば「ヘイデュード」は10代に人気のある靴ブランドで昨年秋に8位と、2年前の54位から急上昇しているという。しかし、投資家はその買収をキャッシュフローを減らすだけの失策と評価しているようだ。