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2025年アパレル&ファッション株上昇ランキング発表 第1位はBitcoin Japanに社名変更した老舗繊維会社

NEWJan 2, 2026.セブツー編集部Tokyo, JP
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アパレル&ファッション関連銘柄の動向を伝える「セブツー」は、2025年1月6日の初値から12月30日の終値までの株価推移を集計し、2025年の年間騰落率ランキングを作成した。対象は上場するアパレル&ファッション関連76銘柄で、このうち株価が上昇したのは47銘柄、下落は29銘柄だった。対象銘柄の単純平均は8.88%の上昇となり、市場全体の堅調さがアパレル株にも波及した一年だった。

2025年の東京株式市場は記録的な上昇相場となった。日経平均株価は史上初めて5万円を突破し、12月30日の大納会では前日比187円安の5万0339円48銭で取引を終了。年間では1万444円高(26%上昇)と、3年連続での上昇を記録した。こうした地合いの中、アパレル&ファッション関連銘柄でも明暗が大きく分かれた。

2025年にもっとも株価が上昇したのは、老舗の繊維商社で、社名をBitcoin Japan(ビットコイン・ジャパン)に変更した堀田丸正だった。年間上昇率は456.1%に達し、株価は1年で5倍超に上昇。1月6日の始値41円から、11月21日には年初来高値となる924円まで急騰した。

堀田丸正はこれまで、ファッション事業やマテリアル事業などを展開してきたが、国内繊維市場の成熟や価格競争の激化を背景に、新たな成長分野を模索。その一環としてビットコインを中心とした暗号資産を保有・運用するビットコイン・トレジャリー事業を立ち上げ、暗号資産を新たな経営の柱に据える方針を打ち出した。株価はこの戦略転換を材料視して大きく動いた格好だ。

一方で、通期業績予想は下方修正しており、売上高は32億円(従来予想36億円、前期比3.3%増)、営業利益は2億円の赤字(前期は3億5500万円の赤字)、当期純利益も2億3000万円の赤字(前期4億700万円の赤字)と、黒字転換を見込んでいた計画から一転して赤字予想だ。

上昇率ランキングの2位には百貨店の松屋、3位にはヤマト インターナショナルが続いた。また、良品計画、ドウシシャ、ワークマンといった業績が好調な企業もベスト10にランクインしており、インバウンド需要や実需に支えられた銘柄が評価された一年だった。

一方、騰落率ランキングの最下位となったのは、マイナス37.6%のタカキュー。紳士服チェーンを展開する同社の2026年2月期中間決算は、売上高42億7800万円(前年同期比8.8%減)、営業利益300万円(同96.9%減)、親会社株主に帰属する中間純利益100万円(同99.9%減)と大幅な減収減益となった。前期には債務免除益として14億9900万円を特別利益に計上しており、その反動も響いた形だ。実質的な本業では赤字転落こそ免れたものの、事業環境の厳しさは依然として続いている。

2025年のアパレル&ファッション関連株は、市場全体の追い風を受けた形だった。さらに、Bitcoin Japanがトップに立ったことは、アパレル・ファッション関連株の評価軸が大きく揺らいだ一年だったことを象徴している。繊維・ファッション企業としての実態や業績改善よりも、暗号資産というテーマ性が株価を強く押し上げた。

一方で、業績は依然として赤字が続いており、株価上昇と事業の実態との乖離も鮮明になった。アパレル&ファッション関連株の2025年は、成長性や話題性だけではなく、事業の持続性や収益力をどう評価するかという、投資家の視線そのものが問われた一年だったと言える。2026年に向けては、2025年に見られたテーマ先行型の株価形成が持続するのか、それとも業績や事業基盤といったファンダメンタルズが改めて評価される局面に入るのかが問われる一年となる。

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