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ナオミ・キャンベルが「第二の母」と慕う女性 ベサン・ハーディソンの映画『インビジブル・ビューティー ランウェイの革命』が公開

NEWSep 20, 2026.セブツー編集部Tokyo, JP
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ファッション業界における人種的多様性の歴史を切り拓いてきたベサン・ハーディソンの人生を追ったドキュメンタリー映画『インビジブル・ビューティー ランウェイの革命』が、10月9日からアップリンク吉祥寺ほか全国で順次公開される。

ハーディソンは、モデル、モデルエージェント、アクティビストとして50年以上にわたりファッション業界で活動してきた人物。自身の名を冠したモデルエージェンシーを設立し、トップモデルたちのキャリアを支えながら、業界における人種的な偏見や排除に対して声を上げ続けてきた。

その歩みを象徴する出来事の一つが、1973年の「バトル・オブ・ベルサイユ」だ。ハーディソンはモデルとしてステージに立つだけでなく、ダンスを披露。フランスのファッション界に強烈な印象を残し、黒人モデルの存在をファッションの中心へと押し出す一人となった。

1984年にはモデルエージェンシーを設立。ヴェロニカ・ウェブやタイソン・ベックフォードら次世代の黒人モデルを支え、1988年にはイマンとともに「ブラックガールズ連合」を創設した。さらに2013年には「ダイバーシティー・コアリション」の発足を主導。ファッション業界におけるダイバーシティーとインクルージョンを推進してきた。

2008年には、当時「ヴォーグ・イタリア」の編集長だったフランカ・ソッツァーニと協力し、黒人モデルだけを起用した「オール・ブラック・イシュー」の刊行にも関わった。同号は3度の重版を記録し、多様性がファッションにおいても支持されることを示したという。

本作では、ハーディソンを「第二の母」と慕うナオミ・キャンベルをはじめ、ゼンデイヤ、イマン、タイソン・ベックフォード、ウーピー・ゴールドバーグ、ラルフ・ローレン、ブルース・ウェーバーらが登場。豊富なアーカイブ映像と関係者の証言を通して、1970年代から現代へと続くニューヨークのファッション、アート、カルチャーの変化を描く。

一方で、映画はハーディソンの功績だけを追うものではない。母としての葛藤や、業界で感じた孤独、アクティビストとして活動する中での疲れなどにも目を向け、一人の女性が歩んできた人生そのものを描き出している。

監督は、『ディオールと私』などを手がけたフレデリック・チェン。チェンはハーディソン本人とともに本作を完成させた。2023年のサンダンス映画祭プレミア部門、トライベッカ映画祭スポットライト・ドキュメンタリー部門に正式出品された作品でもある。

タイトルの「Invisible Beauty(見えない美)」が示すのは、これまでファッションの世界で見えない存在とされてきた人々の美しさだけではない。誰が「美しい」と認められ、誰がその基準から外されてきたのか。本作は、ハーディソンの人生を通して、ファッション業界が長く抱えてきた問いを改めて浮かび上がらせる。

ファッションの表舞台に立ったモデルとしての経験と、その舞台裏から業界そのものを変えようとした活動家としての歩み。その両方を知ることができる『インビジブル・ビューティー ランウェイの革命』は、現在のファッションを考える上でも興味深い一本となりそうだ。

■『インビジブル・ビューティー ランウェイの⾰命』概要
10⽉9⽇(⾦)アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開 監督:ベサン・ハーディソン、フレデリック・チェン(『ディオールと私』) 出演:ベサン・ハーディソン、ナオミ・キャンベル、ゼンデイヤほか 原題:Invisible Beauty/2023年/アメリカ映画/英語・スペイン語/112分/カラー/日本語字幕:齋藤敦子
配給:オープンセサミ、フルモテルモ
配給協力:コピアポア・フィルム

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