
木村拓哉がアンバサダーを務めるゴルフアパレルブランド「マーク&ロナ(MARK & LONA)」を展開するキューブは8月14日、2026年12月期の中間期決算を発表した。売上高は22億2300万円(前年同期比5.8%減)、営業損益は1億3600万円の赤字(前年同期は3600万円の黒字)、親会社株主に帰属する中間純損益は1億200万円の赤字(同1700万円の黒字)となり、減収・赤字転落となった。
業績の明暗を分けたのが、国内リテール事業と韓国卸事業だ。売上高構成比で49.9%を占める国内リテール事業の売上高は11億1015万円で、前年同期から16.5%増。一方、韓国卸事業は4億1958万円と、34.4%減と大幅な落ち込みとなった。
国内リテール事業では、レディス市場の開拓を積極展開した。韓国の人気ガールズグループ「aespa」のKARINAをアンバサダーに起用したほか、「前澤杯」への協賛を通じてラウンドガールへの衣装提供を行った。また、「Hello Kitty」との初のコラボレーションアイテムも展開。女子プロゴルファーの強化も進めた結果、レディス商品の売上高は前年同期比20%超の増加となった。従来のメンズ中心のゴルフアパレルから顧客層を広げる取り組みが、国内事業の成長を支えている。
一方、韓国卸事業は苦戦した。売上高は前年同期比34.4%減となり、全社に占める韓国の売上高構成比も前年同期の27.1%から18.9%まで低下した。背景には、コロナ禍を契機に拡大した韓国のゴルフウェア市場が、2年連続で縮小する調整局面に入っていることがある。
こうした市場環境を踏まえ、キューブは日本国内での新たな商品展開にも乗り出す。韓国のゴルフブランド「テックスキン(TECH SKIN)」の日本総代理店が決定し、2026年シーズンから機能性インナーやゴルフグローブ、ホログラムバッグなどの本格展開を開始。国内展開の第1弾として、「太平洋クラブ 御殿場WEST」でポップアップを実施する。
また、東南アジアでの事業展開を目指して現地企業のPT Muda Yakin Berkaryaらとの合弁会社設立を計画していたが、今回この契約を解除し、同社との総代理店契約へ方針を変更する。
キューブは2026年12月期の通期業績について、売上高49億6500万円(前期比2.1%増)、営業利益1億1500万円(同93.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益6600万円(同89.4%増)を予想している。中間期は赤字に転落したものの、下期の回復によって通期では大幅な増益を目指す計画だ。
国内ではレディスを軸に顧客層を広げる一方、韓国市場の調整を受けて海外事業の軸足を見直す。「マーク&ロナ」のブランド力を生かした国内成長と、新たな海外展開をどう両立するかが今後の課題となりそうだ。








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