
阪急阪神百貨店を展開するエイチ・ツー・オー リテイリング(以下、H2Oリテイリング)は8月4日、2027年3月期第1四半期決算を発表した。売上高は1645億4100万円(前年同期比0.5%増)と微増だった一方、営業利益は72億7800万円(同32.2%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は102億6500万円(同157.9%増)と大幅な増益を達成した。
利益を押し上げた要因の一つが、保有していた東宝株の一部売却による特別利益だ。売却益として51億6200万円を計上したことに加え、本業でも収益性が改善し、最終利益は前年同期の約2.6倍へと拡大した。
中核の百貨店事業も好調だった。売上高は449億3800万円(前年同期比7.9%増)、営業利益は57億6200万円となり、前年同期の34億5300万円から約66.9%増加した。インバウンド需要や富裕層による高額品需要を背景に、阪急うめだ本店を中心としてラグジュアリーブランドや宝飾品などが売り上げをけん引し、国内百貨店売上高は過去最高を更新した。
H2Oリテイリングの2027年3月期は、売上高7120億円(前期比4.7%増)、営業利益325億円(同0.4%増)を見込む一方、親会社株主に帰属する当期純利益は230億円(同23.2%減)を予想している。第1四半期は百貨店事業の好調に加え、株式売却益が業績を大きく押し上げた。ただ、通期では一過性の特別利益を見込まないことに加えて、中東情勢や消費税減税前の買い控えなどのマイナス要因が懸念されることから、通期業績予想を据え置いた。






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