
大丸松坂屋百貨店や「パルコ(PARCO)」を傘下に持つJ.フロント リテイリングの株価が6月29日、続伸している。取引開始直後から買いが先行し、午前9時30分時点で前営業日比4%超上昇した。
株価上昇の背景には、シンガポールを拠点とする投資ファンド、3Dインベストメント・パートナーズによる保有比率の引き上げがある。同社が6月26日に提出した変更報告書によると、J.フロント リテイリング株の保有割合は5.10%から6.35%へ上昇した。
3Dインベストメント・パートナーズは純投資を目的としながらも、状況に応じて中長期的な企業価値向上に向け、経営陣への助言や提案を行う方針を掲げている。そのため市場では、今後の経営改革や株主還元策への期待が高まり、買い材料として受け止められたようだ。
J.フロント リテイリングは、大丸松坂屋百貨店を中核事業とするほか、「パルコ」や「ギンザシックス(GINZA SIX)」の運営にも参画するなど、百貨店と商業施設を両輪とした事業を展開している。インバウンド需要や高額品販売の回復を追い風に業績改善が進むなか、アクティビスト系ファンドの保有比率引き上げを受け、企業価値向上への期待が一段と高まっている。
同社株は6月22日に前営業日比15.90%高と急騰。その後23日は0.69%安と小幅安となったものの、24日以降は再び上昇基調に転じており、今回で4営業日続伸となった。









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