
資生堂は8月5日、2026年12月期中間決算を発表した。売上高は4989億6500万円(前年同期比6.2%増)、営業利益は419億2500万円(同131.8%増)、親会社株主に帰属する中間純利益は296億9700万円(同211.4%増)と大幅な増益を達成した。構造改革の効果に加え、中国市場やトラベルリテール(免税店)事業の回復が業績を押し上げ、収益性の改善が鮮明となった。
2026年12月期の通期業績予想は据え置き、売上高9900億円(前期比2.1%増)、営業利益590億円(前期は287億8800万円の営業赤字)、親会社株主に帰属する当期純利益420億円(前期は406億8000万円の最終赤字)を見込む。計画通りに着地すれば、営業利益・最終利益ともに大幅な黒字転換となる。
日本事業の売上高は1447億100万円(前年同期比0.8%減)と微減だった一方、構造改革費用や減損損失などの一時的な要因を除いたコア営業利益は209億1100万円(同7.2%増)となり、減価率や人件費率の改善が利益を押し上げた。インバウンド売上は前年同期比で10%台半ば減少し、主力ブランド「クレ・ド・ポー ボーテ(clé de peau Beauté)」の国内売上も10%台後半の減少となったものの、収益性の改善によって増益を確保した。
業績を牽引したのは中国・トラベルリテール事業だ。売上高は1914億600万円(前年同期比10.0%増)、コア営業利益は476億3000万円(同22.7%増)。中国のプレステージ化粧品市場が堅調に推移したことに加え、毎年6月に開催される中国最大級のECセール「618」が好調だった。「クレ・ド・ポー ボーテ」の売上も前年同期比で10%台前半の伸びを記録した。
地域別では、アジアパシフィック事業の売上高が370億6400万円(同10.1%増)、コア営業利益は22億2200万円と前年同期の1億2900万円の赤字から黒字転換した。米州事業も売上高545億7200万円(同6.0%増)、コア営業利益20億1500万円となり、前年同期の58億3000万円の赤字から大幅に改善した。
一方、欧州事業は売上高668億6300万円(同12.4%増)と増収を確保したものの、コア営業利益は33億9300万円の赤字となり、前年同期の25億5700万円の赤字から損失が拡大した。その他地域も売上高43億5700万円(同19.1%減)、コア営業利益は1億7300万円の赤字だったが、前年同期の9億円の赤字からは改善している。
構造改革による収益体質の改善が着実に進むなか、中国・トラベルリテールを中心とした成長市場が業績を支えた。資生堂は通期でも営業黒字・最終黒字への転換を目指し、V字回復を本格化させる。



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