
資生堂の元社長で、2025年1月にシニアアドバイザーへ就任していた魚谷雅彦氏が、同年12月末をもって退任していたことがわかった。シニアアドバイザーとして、経営陣からの要請に応じた助言や人材育成支援、対外的な渉外活動などを担っていた。
魚谷氏は「プロ経営者」として知られ、2014年に資生堂社長へ就任。積極的なブランド買収とグローバル展開を進め、2019年12月期には過去最高業績を更新した。デジタル分野でも改革を主導し、2021年にはアクセンチュアと共同で、ビューティ領域に特化したデジタル・IT会社、資生堂インタラクティブビューティーを設立。DXを軸とした経営基盤の構築を進めてきた。
一方、足元の資生堂は厳しい局面に立たされている。2025年12月期の通期業績予想は、当初の黒字見通しから一転し、520億円の最終赤字と過去最大規模の赤字に陥る見込みだ。業績悪化を受け、同社は経営再建に向けた構造改革を加速。2025年10月には本社で約200人規模の希望退職を募集した。
さらに2026年には、グループ子会社である資生堂クリエイティブと、魚谷氏が設立に深く関与した資生堂インタラクティブビューティーを本社へ吸収合併する計画も控える。ブランド力を強みに成長してきた資生堂だが、再成長に向けた経営の舵取りは、いま正念場を迎えている。










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