「150年ブランド」が北米で再び輝き　「ブローバ」が好調でシチズン時計が通期予想を上方修正

シチズン時計が堅調な決算を発表した。11月12日に発表した2026年3月期の中間期決算によると、売上高は1592億円（前年同期比1.7％増）、営業利益は129億円（同5.3％増）と増収増益を確保した。純利益は118億円（同3.3％減）とわずかに減益となったものの、主力の時計事業が利益を牽引し、堅実な成長軌道を維持している。

中核の時計事業は、売上高893億円（同4.2％増）、営業利益117億円（同21.9％増）と二桁の増益を達成した。とりわけ北米市場での好調が際立ち、主力ブランド「シチズン（CITIZEN）」に加えて、ブランド設立150周年を迎えた「ブローバ（BULOVA）」の売上が計画を上回った。1875年に米国ニューヨークで設立された「150年ブランド」が北米で再び輝きだし、時計需要の回復基調も寄与した格好だ。

シチズンは同日、通期業績予想の修正を発表。売上高は従来予想の3180億円から3270億円へ引き上げ（前年比2.8％増）、営業利益は200億円から245億円へ（同22.5％増）、純利益も200億円から220億円へ（同10.0％増）と、主要3指標すべてで上方修正した。