
「J-ウォッチ」を代表するシチズン時計は8月14日、2027年3月期の第1四半期決算を発表した。売上高は981億2900万円(前年同期比30.3%増)、営業利益は99億1300万円(同110.9%増)と大幅な増収増益を達成した。一方、親会社株主に帰属する四半期純利益は89億2100万円(同2.9%減)だった。中核の時計事業が好調だったほか、工作機械事業、デバイス事業も大きく伸長し、全事業で増収増益となった。
時計事業の売上高は548億円(前年同期比32.1%増)、営業利益は71億円(同62.1%増)。主力ブランド「シチズン(CITIZEN)」では、国内でシチズンの技術力を象徴するチタニウムウオッチブランド「アテッサ(ATTESA)」や、プレミアムブランド「ザ・シチズン(THE CITIZEN)」の販売が好調に推移した。海外でも、北米では「アテッサ」、欧州では「プロマスター(PROMASTER)」が好調で、いずれも増収となった。国内外で高付加価値モデルの販売が伸び、時計事業全体の業績を押し上げた。
工作機械事業も半導体関連や医療関連の販売が好調で、売上高は256億円(同35.0%増)、営業利益は32億円(同112.5%増)と大幅な増収増益となった。デバイス事業は小型モーターやセラミックスが好調で、売上高は176億円(同19.5%増)、営業利益は13億円(同235.9%増)と大幅な増益を達成した。
シチズン時計は同日、2027年3月期の通期業績予想も上方修正した。売上高は従来予想の3620億円から3950億円(前期比13.9%増)へ引き上げ、営業利益は345億円から405億円(同34.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は275億円から320億円(同2.9%増)となる見通しだ。
さらに、業績予想の上方修正などを踏まえ、年間配当予想も引き上げた。1株当たりの配当は従来予想の50円から53円へ3円増額。中間配当、期末配当ともに26.5円とする。前期実績の年間47円からは6円の増配となる。シチズン時計は2025年4月からスタートした「中期経営計画2027」で、株主還元について安定的かつ継続的な配当を重視し、DOE(株主資本配当率)5.0%以上を目安としている。









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