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12社も上場するGMOはまるで「アベンジャーズ」?顧客情報流出で問われるグループの守り【いづも巳之助の一株コラム】

NEWOct 30, 2026.いづも巳之助Tokyo, JP
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GMOインターネットグループ傘下のGMOインターネットのサービスで、顧客情報が流出した。10月28日には脅迫サイトの停止を確認したが、被害対応と補償は続く。実は、GMOのコラムを一度も書いたことがない。今まで、グループのどこを主役に書けばいいのか、つかめなかったからだ。親会社を含め、上場会社は12社。それぞれに得意技がある。まるでアベンジャーズ。ところが、どの会社が何を担い、どう組んで稼いでいるのか。

■ ネットに店を開けば、そこにGMO
ドメインやサーバー提供のGMOインターネット。ネットショップの運営を支援するGMOペパボ。決済を支えるGMOペイメントゲートウェイ。電子認証を担うGMOグローバルサイン・ホールディングス傘下の各社。店を開き、商品を売り、お金を受け取り、取引の安全を支える。その各所にGMOがいる。取り上げるGMOインターネットGは、グループの経営を担う持株会社だ。ただし、ドメインやサーバーのように、複数の会社が手がける分野もある。ややこしい。

■ なぜ12社も上場するのか
熊谷正寿代表は、GMO本体を「ファンド的な立場」と説明している。一つの上場企業として資金を調達し、人材を集め、経営者の判断で育つ。各船に船長がいるGMO船団だ。

■ 決算で探す、船団の稼ぎ頭
2026年上期の売上収益は1586億5400万円で、前年同期比11.2%増。事業利益は349億8400万円で17.0%増だった。なかでもインターネットインフラ事業の事業利益は251億4700万円。決済やサーバーなどが、船団の大きな収益源になっている。一方、セキュリティ事業は売上収益119億6400万円に対し、事業利益は1億8900万円。会社は大口顧客の売上の期ずれなどを説明している。ただし、セキュリティ事業の利益率と、グループ全体の安全性は別の話だ。守るサービスで稼ぐ力と、自社のサービスを守る体制。両方を見たい。

■ 成長と、株主の納得は別
3月の株主総会では議案はすべて可決されたが、熊谷氏の取締役選任への賛成率は58.65%だった。反対理由は、この数字だけでは分からないが、賛成率の低さは気になる。事業を伸ばすだけでなく、株主に納得してもらうことも経営の仕事だ。上場会社を多く抱えるGMOでは、親会社と子会社、それぞれの株主の利益をどう守るのか。その説明にも注目だ。

■ 守るとき、誰が船を止めるのか
読売新聞は、社内のホワイトハッカーが問題を事前に指摘していたものの、サービスへの影響を考慮して対応が遅れたと熊谷氏が認めた、と報じた。では、セキュリティに問題が見つかったときはどうか。運営会社が対応を決めるのか。親会社や専門家が、サービスを止めるよう求められるのか。誰が点検し、誰が直し、誰が止めるのか。

会社の役割と、稼ぎの柱は見えてきた。各社に任せて伸ばす強さはある。問題が起きたとき、会社の垣根を越えて動けるのか。巳之助の疑問は、事業の複雑さから、連携の仕組みへと移ってきた。

■ 巳之助の株価評価
10月29日終値は3,377円。上期EPSを単純に年換算すると、PERは約14.3倍。ただし、会社の通期予想に基づく数字ではない。補償費用や下期業績への影響を見極めたい。巳之助は買いを急がない。ネットの商売を支えて稼ぐ仕組みには惹かれる。今は補償の見通しと再発防止策を確認したい。

プロフィール:いづも巳之助
プライム上場企業元役員として、マーケ、デジタル事業、株式担当などを歴任。現在は、中小企業の営業部門取締役。15年前からムリをしない、のんびりとした分散投資を手がけ、保有株式30銘柄で、評価額約1億円。主に生活関連の流通株を得意とする。たまに神社仏閣への祈祷、占い、風水など神頼み!の方法で、保有株高騰を願うフツー感覚の個人投資家。

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