アガタジャポンが5月31日付けで破産申請を弁護士に一任し、自己破産する。同社はフランスのアクセサリーブランド「アガタ パリ(AGATHA PARIS)」の日本法人として、百貨店などを中心にピーク時は20店舗以上を展開してきた。「アガタ パリ」は創業者のミッシェル・キニュー(Michel Quiniou)が、「シックなデザインをアクセシブルに」というコンセプトのもと立ち上げたブランドで、デイリーユースからパーティシーンまで幅広くコーディネートできるとして人気だった。しかし、近年は競争の激化に加えて、新型コロナウイルス感染症の影響による百貨店の休業や時短営業による打撃で、厳しい経営状態が続いていた。2000年代には16億円以上あった売上高は、2020年12月期では3億1332万円まで減少し、同時期に負債総額は10億2339万円を計上していた。同社のホームページはすでに閉鎖されている。