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英国でアルカディア・グループとデベナムズ百貨店がギブアップ

Dec 5, 2020.久米川一郎Tokyo, JP
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昨年6月にオーナーのフィリップ・グリーン(Philip Green)卿の夫人が私財を投じて、経営危機を回避した「トップショップ(TOPSHOP)」「トップマン(TOPMAN)」などを擁する英アルカディア・グループ(ARCADIA GROUP)がついにギブアップして、11月30日に破産申請を行った。コロナ・パンデミックによって息の根をとめられた格好だ。従業員は1万3000人程で、そのうち59,300人が一時帰休中だった。2018年8月決算の売上高は18億ポンド(およそ2500億円)だった。

また、英国大手百貨店チェーンのデベナムズ(Debenhams)も、12月1日に再建を断念し、店舗閉鎖の準備を進めることを明らかにした。英国内に124店を展開するデベナムズは2019年4月に経営破綻し、債権者が設立した新会社で再建を図っていた。今年4月にコロナによるロックダウンで2度目の経営破綻をし、再び管財人の手に渡り、大手スポーツ用品チェーンのJDスポーツが買収提案を行なっていたが、しかし、11月30日に同百貨店の最大インショップであるアルカディア・グループの経営破綻により買収提案は取り下げられた。コロナ禍の状態は再び厳しさを増しており、英国ファッション業界ではさらに破綻企業が出現しそうである。

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