
24時間ジム「エニタイムフィットネス(ANYTIME FITNESS)」を展開するFast Fitness Japanの株価が12月2日に上昇した。前日比123円高の2,306円となり、上昇率は5.63%。同社が前日、MBO(経営陣が参加する買収)による株式の非公開化を発表したことが材料視された。
買収は、創業家の資産管理会社が出資するJG35が実施し、1株あたり2,315円でTOB(株式公開買い付け)を行う計画。TOB価格は前日の終値に対して6.0%のプレミアムを設定している。買付期間は2026年1月20日まで。
「エニタイムフィットネス」は国内で急速に店舗を増やしてきた一方、競合環境はこの数年で大きく変化した。RIZAPグループが展開する24時間セルフ型の「ちょこざっぷ(chocoZAP)」が急拡大し、低価格ジム市場の競争は激化。業界全体が出店スピードとサービスの差別化を求められている状況だ。
Fast Fitness Japanは非公開化によって短期的な株主評価から離れ、出店戦略をより柔軟かつ迅速に進められるようにするとしている。今後は、競争が激しくなる24時間ジム市場で、どのように成長戦略を描くのかが注目される。





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