“ブサイリッシュ木下”として、ファッション業界でもそこそこ知られる存在だった、お笑いコンビTKOの木下隆行が3月15日、所属事務所の松竹芸能を退所すると発表した。パワハラ問題や金銭問題が原因であると複数のメディアが報じている。ここで注目されてるのが、木下隆行が後輩芸人らに「押し売り」していたという、自身がディレクターを務めるファッションブランド「BUCCA 44(ブッカ フォーティーフォー)」だ。「BUCCA 44」は、ウィゴーが木下をディレクターに迎えて立ち上げたブランドで、2016年秋冬にデビューしている。Tシャツやスウェットなどを中心にMからXXXLまでの5サイズで展開し、恵比寿に本店を構えているほか、ファッションEC「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」などで販売している。ウィゴーは、お笑い芸人とのブランド開発に力を入れており、渡辺直美をプロデューサーに起用した「プニュズ(PUNYUS)」や、ネオ渋谷系チャラ男芸人コンビとして人気のEXITの「イグジー(EXIEEE)」なども展開している。
木下は、ぽっちゃり体型の男性向け雑誌『Mr.Babe Magazine(ミスターベイブ・マガジン)』で、「ブサイリッシュ木下のポチャイリッシュへの道」と題した連載ページを持ち、自身もモデルとしてたびたび出演していた。ブランド立ち上げが夢だったと語る木下にとって、「BUCCA 44」は芸能活動と同じように力を入れている取り組みなのだろう。しかし、この「BUCCA 44」を後輩芸人にむりやり購入させていたという。ブランドの公式インスタグラムには、ロッチの中岡創一やキングコングの西野亮廣のほか、闇営業問題でよしもとを契約解除となった元カラテカの入江慎也らが「BUCCA 44」を着用して登場している。もし、むりやり購入させていたことが事実だとしたらブランドイメージの毀損は免れないだろう。タレントブランドの寿命は5年というが、デビュー5年目となる来年まで続いていることを願うばかりだ。