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コロナによる受診控えで調剤薬局が過去最多の倒産

Sep 18, 2021.安江侑花Tokyo,JP
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新型コロナウイルスの影響が調剤薬局にも拡大している。東京商工リサーチによると、2021年1月から8月の調剤薬局の倒産は前年同期比83.3%増の22 件に達し、2004年の調査開始以来、年間最多だった2017年の17件を上回ったという。22件のうち、コロナ関連で倒産したのは4件。2021年は 30件台に到達する可能性も出てきたという。

厚生労働省によると、2020年度の調剤医療費は7兆4,987億円で前年度と比べ2.6%減少。処方箋の枚数は前年度比9.2%減と落ち込み、調剤料など業績の柱の技術料も同5.0%減少した。コロナにより病院の受診を控える人が増えたことが影響している。

さらに現在、大手チェーンの調剤薬局や調剤併設のドラッグストアが増加し、現在薬局の数はコンビニエンスストアよりも多いという。こうした薬局過多の状況とコロナウイルスのパンデミックが重なり、調剤薬局は大きな打撃を受けている。調剤薬局とは対照的に、医薬品や日用品も扱うドラッグストアは同時期で0件の倒産(前年同期4)。コロナウイルスの影響でマスクや消毒液などの売り上げが伸び、好調だった。

調剤大手でも、新型コロナの影響で調剤関連の事業が苦戦しているという。調剤薬局は一定の薬剤の在庫が必要で、処方箋の枚数が減少すると在庫回転が一気に鈍り、資金繰り悪化に直結しやすい。業界の激しい競争の中このままパンデミックが続けば、今後も倒産する調剤薬局が続出する可能性が大いにある。また、コロナが収束しても処方箋の枚数がコロナ前の水準に戻るかは定かではない。当面調剤薬局にとって厳しい状況が続くだろう。

 

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