中国の湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスによる肺炎の感染が中国全土に広がり始めている。この影響で日本企業やグローバル企業が相次いで店舗を休業している。ファーストリテイリングが手がける「ユニクロ(UNIQLO)」は湖北省を中心に約100店舗を休業にした。中国では750店舗を展開している。コーヒーチェーン大手の「スターバックス(Starbucks)」は中国国内の約半数の約2,000店舗を休業にした。「無印良品」を手がける良品計画も武漢市内の全10店舗を休業にした。
今回発生した新型コロナウイルスは春節(中国語圏における旧暦の正月)のタイミングに重なり、日本国内のインバウンド企業関連の株価にも影響が出ている。2002年11月に中国で発生したSARSコロナウイルス(サーズ、重症急性呼吸器症候群)は、封じ込めに至るまで約9ケ月を要している。感染がどこまで広がり、またどんな悪影響がもたらされるのか、今後の見通しはまったく立っていない。