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「ドンキ」のPPIHは31期連続増収増益を達成

Aug 16, 2020.久米川一郎Tokyo, JP
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「ドン・キホーテ(Don Quijote)」などを運営するパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(以下、PPIH)は、8月12日に2021年6月決算(連結)を発表した。売上高は前期比26.6%増の1兆6819億円、営業利益は同20.4%増の759億円、経常利益は同10.2%増の751億7300万円、当期純利益は6.9%増の503億円だった。新型コロナウイルス 感染拡大の中で、傘下の総合スーパー事業「ユニー」の好調が最高益更新の原動力になった。その一方で、インバウンド需要が蒸発したことで「ドン・キホーテ」の免税売上高は激減したが、巣ごもり消費やテレワーク消費、感染症対策消費が下支えした。とはいえ3〜6月の「ドン・キホーテ」の既存店売上高は全月マイナスになっている。

今期(2021年6月期)の業績見通しも同日発表され、売上高1兆7000億円(前期比1.1%増)、営業利益770億円(同1.3%増)、経常利益760億円(同1.1%増)、当期純利益510億円(同1.4%増)を見込んでいる。連結純利益が12年連続増益で過去最高になる。また2021年6月期の配当は中間が3円、期末が13円になる予定で合計の年間配当は16円となり、連続増配記録は17期から18期に更新される見通しだ。この間、配当金は18年で実に53倍になった。なお創業から続いている連続増収増益記録は今期達成なら32期(上場以来なら25期)ということになる。

これをうけて、8月13日の東京株式市場でPPIH株は、2594円の年初来高値をマークした。なお年初来安値は3月13日の1682円だ。ちなみに、小売業界には売上高、総資産、時価総額がすべて1兆円を超えているトリプル・トリリオン企業が4社あるが、PPIHは昨年「ユニー」を完全子会社化したことで、イオングループ、セブン&アイ・ホールディングス、ファーストリテイリングに次いで達成している。

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