BUSINESS NEWS
  • share with weibo
  • share with LINE
  • share with mail

Japan|フランドルが改革成功で栗田社長が取締役へ降格

Jun 7, 2020.久米川一郎Tokyo, JP
VIEW1014
  • share with weibo
  • share with LINE
  • share with mail
フランドル公式ホームページより

ヤングカジュアルウェアメーカーのフランドルは、6月1日に栗田貴史代表取締役社長を取締役に降格し、2018年8月から執行役員として経営に携わってきた戸田隆行氏に代表権を一本化した。戸田氏は1980年生まれの慶應大学卒で経営コンサルタント会社TRAILの代表取締役でもある。戸田氏は2020年2月期決算でフランドル社の連結営業損益を黒字化するという経営課題をクリアしたために今回の人事となった。

今回取締役に降格した栗田貴史氏は、創業者栗田英俊現同社会長兼名誉顧問商品企画アドバイザーの実子。栗田会長は、2018年10月1日からの新経営体制時に代表取締役から退いていた。今回の人事により栗田ファミリー色が同社から大きく消えそうだ。戸田体制で今回の「コロナ・ショック」を乗り越えられるかどうか注目される。

フランドルは、ファイブフォックスの上田稔夫氏の片腕として、同社の企画責任者だった栗田会長が1980年に設立した。「イネド(INED)」「マーリエ パー エフデ(Maglie par ef-de)」などのブランドで1980年代、90年代に急成長したが、近年は低迷していた。オンワード樫山、レナウンなどで活躍した加藤嘉久氏を副社長に迎えたり、三陽商会と業務提携するなどの施策で起死回生を目指していたが、2018年8月からTRAILの戸田代表を、迎えて最後の生き残りにかけていた。

READ MORE