「ギャップ(Gap)」「バナナ・リパブリック(Banana Republic)」「オールドネイビー(Old Navy)」などを擁する米国ギャップ社は10月22日、オンラインでの投資家向け説明会を開催し、2023年までの経営戦略を発表した。登壇した最高経営責任のソニア・シンガル(Sonia Syngal)は、3カ年経営計画の一環として北米の店舗の約3割に相当する店舗を閉鎖すると発表した。「ギャップ」で220店舗、「バナナ・リパブリック」で130店舗、合計で350店舗を閉店する。これにより、年間で最大4500万ドル(約46億円*)の賃料の削減を見込む。ギャップ社は、2021年7月末に、イギリス、フランス、イタリア、アイルランドにある店舗を閉鎖し、ヨーロッパからの撤退を検討しており、合理化を進めている。一方、オンラインでの販売は伸びており、「ギャップ」は前年同期比で75%、「オールドネイビー」は同136%、「バナナ・リパブリック」は同26%の増加で、EC比率を50%にまで引き上げる考えだ。
*1ドル=104円換算(10月28日時点)