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はるやまHDが株主総会を開催 姉弟によるお家騒動は治山正史社長の取締役再任で決着

Jun 30, 2021.高村 学Tokyo, JP
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はるやまの「軽量ウォッシャブルセットアップ」

紳士服大手のはるやまホールディングス(以下、はるやまHD)は6月29日、株主総会を開催し、取締役選任案など全ての議案が原案通り可決された。はるやまHDを巡っては、「ワンマン経営が過ぎて社員の実力が発揮できないため」という理由で、創業家(治山正史現社長の姉の岩渕典子氏や父であるはるやま創業者の治山正次氏など)や一部の投資家などが、治山正史社長の取締役再任反対の動議が行われることになっていた。昨年6月の株主総会でも、創業家から治山正史社長の取締役再任に反対票が投じられたが、51%対49%で辛くも再任可決となっていた。今回は岩渕典子氏が個人株主に反対票を投じるよう手紙で呼び掛けるなどしていたものの、治山正史社長の取締役再任が賛成多数で承認された。

治山正史社長は、AOKIホールディングス取締役副社長だった中村宏明氏(57歳、現在るやま商事代表取締役社長)をスカウトし、今回の株主総会で代表取締役社長に就任させ、自身は代表権のない取締役会長になる異動案を今回の株主総会で提案し、この人事案も承認された。前回に続いて今回も接戦になるとみられていたが、経営権争いを巡るお家騒動は治山正史社長側の勝利で終わった。

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