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9月は小康を保つが、長引く円安でインポーターが危ない!

Oct 12, 2021.三浦彰Tokyo, JP
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「ルゥデ」公式インスタグラムより

9月のファッション&アパレル小売りは惨憺たる状況だった。緊急事態宣言、まん延防止等重点措置の期間延長が度重なって消費は冷え込んだ。 
 
一方、9月の全国繊維業者の倒産(負債総額1000万円以上、整理・内整理含む)は15件で、前月比3件増(+25.0%)、前年同月比では6件減(−28.6%)となり過去最少を更新した先月8月に次ぐ低水準だった。この信用交換所の統計を見て、商況は悪いが、なんとかもちこえていると思うのは早計だ。このほかに廃業して、他社に迷惑をかけずに会社をたたむ企業がかなりあったはずである。

負債額10億円を超える大型倒産は、東京・恵比寿本社の婦人服・子供服の企画・卸の「アムデフィル」および子会社の紳士服OEM生産の「オウル」が9月15日付で破産手続き開始。負債総額は2社合計で約11億円。

負債額5億円以上では、京都市のカバン・袋物卸のイノウエ(9月27日事業停止・負債総額約7億4000万円)、名古屋市の婦人服卸売のエス・エヌ・シー(9月8日倒産手続き開始・負債総額5億5000万円)があった。同社は8月23日に破産手続き開始のメンズウェア卸のエス・ピー・エムの倒産(負債総額約21億円)に伴う連鎖倒産だ。東京都では西五反田本社の婦人服メーカーの三鈴が9月30日付で自己破産し弁護士に事後処理一任。負債総額は約6億6000万円。同社は「ルゥデ(Rewde)」や「ショップダダ(ShopDADA) 」などを展開し、ピーク時は30店舗を超える店舗展開を行っていたという。
 
また注目されるのは9月24日に大阪地裁に自己破産を申請(負債総額は約5億7000万円)した雑貨輸入・製造販売のグラムスだ。同社はカジュアルウェアなど海外ブランドの輸入卸としてスタートした企業だ。南仏発のバッグブランド「レ・トワール・デュ・ソレイユ(LES TOILES DU SOLEIL)」ブランドの日本の代理店として知られていた企業だ。コロナ禍による売り上げ減少が倒産の主因だが、長期の円安ユーロ高の為替もジワジワと業績の足を引っ張っていたようだ。長引く円安ユーロ高がそろそろインポーターにとってはボディブローのように効いてきている。破綻が続かなければよいが。

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