[[name]]
[[date]][[from]]
インディテックス2021年1月通期決算
・売上高 204億200万ユーロ(前年比27.8%減)=2兆7134億6600万円
・営業利益 15億700万ユーロ(同68.4%減)=2004億3100万円
ファーストリテイリング2020年8月通期決算
・売上高 2兆88億4600万円(前年比12.3%減)
・営業利益 1493億4700万円(同42.0減)
ファーストリテイリングが売上高12.3%減でなんとか2兆円に踏みとどまったのに対して、長期にわたる欧米でのロックダウンが大きな打撃になったインディテックスは、その倍以上の減収幅で3兆円を割り込んだ。3兆円vs2兆円という両者の開きはここに来て一気に縮小したことになる。営業利益についてもほぼ同様なことが言える。
時価総額、年商&営業利益の二つの指標から両社を比較したが、これはいい勝負になったというのが実感だ。ヨーロッパのコロナが完全に収束の兆しを見せているのに対して、日本はまだ緊急事態宣言下にあり、7月には東京オリンピック開催も控えている。この辺りはどう影響してくるだろうか。
今後のポイントは、インディテックスがコロナ前から進めていた「在庫統合システム」、ファーストリテイリングが現在掲げているモットーである「エンド・トゥ・エンド」(サプライチェーンのあらゆるプロセスを自社でコントロールし顧客ニーズを起点に商品やサービスを最高の形で提供する)や「無駄なものをつくらない、無駄なものを運ばない、無駄なものを売らない」のスローガンがコロナ後にどう機能して業績貢献するかにかかっている。
この両社の今後のデッドヒートに注目したい。