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中国撤退で海外赤字縮小 「トゥヴェール」「ボタニスト」「ヨル」で過去最高を目指すI-ne

NEWAug 11, 2025.セブツー編集部Tokyo, JP
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ボタニカルブランド「BOTANIST(ボタニスト)」や「YOLU(ヨル)」などを展開するI-ne(アイエヌイー)は8月8日、2025年12月期の中間期決算を発表した。売上高は223億2100万円で前年同期比9.9%増と好調だった一方、営業利益は16億8800万円(同17.0%減)、純利益は9億2300万円(同25.6%減)と増収減益となった。

国内売上高は217億5400万円(同10.8%増)、営業利益は32億3500万円(同13.6%減)。増収の背景には、2024年にスキンケアブランド「TOUT VERT(トゥヴェール)」を手掛けるトゥヴェール社を約101億円で完全子会社化した効果がある。ただし、このM&Aに伴うのれん償却費などが負担となり、利益は2桁減となった。

海外売上高は5億6600万円(同16.6%減)で、営業損益は5100万円の赤字(前年同期は4億7400万円の赤字)。減収の主因は、昨年12月に連結子会社で中国・上海に拠点を置く艾恩伊(上海)化妆品有限公司(以下、I-ne上海)を解散したことによる。I-ne上海は2020年設立以来、中国国内での販売を展開してきたが、累計赤字は14億4400万円に達しており、撤退を決断。これにより売上高は減ったものの、赤字額は大幅に縮小した。

I-neは同日、株主優待制度の変更も発表。従来は100株以上保有で一律2000ポイントだったが、新制度では100株〜499株保有は2000ポイント、500株以上保有には1万4000ポイントを付与する。

I-neは通期で売上高520億円(前年比15.5%増)、営業利益50億4000万円(同11.1%増)、純利益27億円(同8.5%減)を見込む。売上高は過去最高の更新ペースだ。

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