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Japan|7月の百貨店売上高は感染第2波で再び低迷

Aug 9, 2020.セブツー編集部Tokyo, JP
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大丸

5月25日の緊急事態宣言解除でホッと胸をなでおろしたものの、7月に入ってからまた感染者が急増して最高を更新。感染第2波が街に出る人出をストップし、6月に戻りかけた商況は再び悪化している。

7月の全国百貨店売上高(78社215店)は4971億円で前年比−2.9%だった。これは4カ月連続のマイナスだ。大手5社については、大都市圏でのインバウンド需要が回復せず、またコロナ禍により入店客数が20〜30%減少。6月にスタートしたバーゲンの早期化も響いた。減収幅は15〜29%と大きかった。
・三越伊勢丹:−29.1%
・高島屋:−20.5%
・大丸松坂屋百貨店:−24.9%
・そごう・西武:−15.5%
・阪急阪神百貨店:−25.1%

単店では
・伊勢丹新宿本店:−31%
・三越日本橋本店:−17%
・三越銀座店:−50%
・高島屋日本橋店:−18%
・高島屋横浜店:−18%
・高島屋新宿店:−35%
・高島屋大阪店:−28%
・高島屋京都店:−19%
・大丸梅田店:−20%
・大丸京都店:−22%
・大丸東京店:−46%
・西武池袋店:−20%
・阪急うめだ本店:−26%
・松屋銀座店:−40%

アイテム別では、相変わらずアパレルが3割減と不調。一方食品やリビングなどの在宅消費は堅調だった。また、ラグジュアリーブランドのハンドバッグやジュエリーについては前年を上回る店舗も見られたほどで堅調だった。

8月についても、新型コロナウイルスの感染状況は7月とあまり変わらない推移が続きそうで、低迷は避けられない情勢だ。しかし緊急事態宣言が再び発令されることはなさそうで、及び腰ながら入店客の回復を待つということになりそうだ。店頭と連動したライブコマースなどに力を入れている百貨店もあるが、本格化するまでは時間がかかるだろう。ひとつ希望の灯りがあるとすれば、重症者や死者の数が減っていることだ。これが悪化することになると、先が見えないということになるが、事態の収束を祈るしかなさそうだ。

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