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ケリングが時計事業から一部撤退 「ジラール・ペルゴ」と「ユリス・ナルダン」を傘下のソーウインドの経営陣に売却

Jan 27, 2022.西岡愛華Tokyo, JP
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「ジラール・ぺルゴ」 の「スリー・フライング ブリッジ トゥールビヨン」

ケリング(Kering)は1月24日、スイスの時計メーカー「ジラール・ペルゴ(Girard-Perregaux)」と「ユリス・ナルダン(Ulysse Nardin)」を所有するソーウインドグループSAの全株式を同社経営陣へ売却すると発表した。ケリングは、今回の取引は同社の戦略に沿ったものであり、グループ内でより大きな資産となりうるメゾンを優先することで、より長期的かつ多大なサポートを与えるためだとしている。

1791年に創業した「ジラール・ペルゴ」は、日本に初めて正規で輸入されたスイス時計としても知られており、2008年には弘兼憲史の「島耕作」とコラボし、主人公の島耕作が「ヴィンテージ1945」モデルを愛用しているシーンが描かれている。1846年創業の「ユリス・ナルダン」は、クロノメーターの製造を主軸としてきたメーカーで、日本含む全世界の海軍船舶にも同ブランドのクロノメーターが納入されていることで知られる。

ケリングのグループ・マネージング・ディレクターであるジャン=フランソワ・パルー(Jean-François Palus)は、 「ケリングが近年ジラール・ペルゴとユリス・ナルダンにおいて実施した広範な業務によって、持続可能な成長の基盤が築かれました。当社は、グループを離れる事業体と、その従業員、パートナー、顧客、地域社会全ての長期的な利益の発展を確保しました」と述べている。

今回の取引は2022年上半期内に完了する予定で、売却額は非公開。仏メディアによると2億5000万ユーロ(193億0350万円*)で売却したもよう。

*128円換算(1月27日時点)

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