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コーセーの小林一俊社長が年頭所感「時代を超えて選ばれる存在であり続けるために」

Jan 1, 2022.高村 学Tokyo, JP
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コーセーの小林一俊代表取締役社長

コーセーの小林一俊代表取締役社長は1月1日、2022年の年頭所感を発表した。コーセーは昨年、世界的なコロナ禍にみまわれた中、医療従事者に対する支援活動や持続可能な社会の実現を目指した活動など、多岐にわたる事業活動を行ってきた。10月には世界的な芸術や文化を支援する活動の一環として、フランスの世界文化遺産であるヴェルサイユ宮殿の庭園修復事業にも寄付を行なっている。

小林一俊社長は昨年のこうした活動を振り返りながら、「昨年来、コーセーは医療従事者を支援する活動を続けていますが、多くの方々からお礼の言葉をいただきました。化粧品で癒された、笑顔になれた、コロナと 戦う勇気が出た‥‥化粧品が心や気持に働きかける大きな力を持つことを改めて認識させられました。また最近の様々な調査において、人々が化粧する目的も変わりつつあると報告されています。これまでの身だしなみという要素に加え て、『自分自身のために』という内面のココロに応えることに変りつつあるそうですが、今までに無い新しい需要も期待できるものと考えています。企業には『変えるべきことと、変えてはならないこと』があり、私は常にこれを峻別して経営にあたってきました。商品開発力の高さ、付加価値の高い商品とサービスの提供などコーセーの良さは守るべきものですが、『変えてはならない』からといって『何もしなくてよい』わけではありません。時代も、お客さまも、常に変化しています。特にコロナ禍ではその変化を強く感じさせられました」と語る。

さらに、「一方で『伝統は革新の連続である』といわれますし、『不易流行』という言葉もあります。『不易』とは『いつまでも変らないこと』、『流行』とは『時代とともに変化すること』ですが、『時代にあわせて常に変化を重ねていくことこそ不易の本質である』という意味です。時代を超えてお客さまに選ばれ続ける存在であるためには、常に自らも変り続けることが大事です。それが、企業の伝統や文化を守り、お客さまから必要とされる存在であり続けることにつながります。そして私は、日本ならではの化粧文化を継承していく必要があると考えます。メイド・イン・ジャパンならではの高い品質と付加価値、日本人の高いホスピタリティ‥‥日本の化粧品業界には世界に誇る『良さ』がたくさんあります。今後もそれらを活かしつつ、コロナ禍を含む環境変化を自らを進化させるチャンスと捉え、当社を支えてくださるパートナーの皆様のお力添えを頂きながら、新たな価値提供を通じて化粧文化を創造し世界に向けて発信してまいります。そして幅広いステークホルダーとともに、様々な社会課題の解決に取り組むことを通じて、持続可能な社会づくりに貢献してまいる所存です」とのメッセージを発信した。

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