LVMHが007も着用のアイウェアメーカーを買収

LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン傘下のアイウェアメーカーであるティリオス（THELIOS）は、ロンドンの投資会社ネオ・インベストメント・パートナーズ（NEO INVESTMENT PARTNERS）からフランスのアイウェアブランド「ヴュアルネ（VUARNET）」を買収した。買収価格は非公表。

ティリオスは2018年にLVMHとイタリアのアイウェアメーカーのマルコリンとの合弁会社として設立されたが、2021年12月にLVMHがマルコリンの所有する全株式を取得して完全子会社化している。現在は、「ディオール（DIOR）「フェンディ（FENDI）」「セリーヌ（CELINE）」「ジバンシィ（GIVENCHY）」「ロエベ（LOEWE）」「ステラ マッカートニー（Stella McCartney）」「ケンゾー（KENZO）」「ベルルッティ（BERLUTI）」などLVMH保有のブランドを中心にアイウェアの製造を行っている。

ティリオスが今回買収した「ヴュアルネ」は、1957年に眼鏡技師のロジェ・プイユ（Roger Pouilloux）とオリンピック金メダリストのスキー選手ジャン・ヴュアルネ（Jean Vuarnet）によって創業された。2000年初めから休眠状態だったが、2015年にネオ・インベストメント・パートナーズが買収し復活させている。映画「太陽が知っている」（1969年）のアラン・ドロン（Alain Delon）や映画「007 スペクター」（2015年）のダニエル・クレイグ（Daniel Craig）などが作中で着用して人気を集めてきた。