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ラピーヌの筆頭株主になったのはあの「WR」の民事再生スポンサー

Mar 21, 2020.久米川一郎Tokyo, JP
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ラピーヌの公式オンラインストア

東証二部上場の婦人服製造メーカーのラピーヌの株式を35.37%(3月12日現在)を東証二部上場の機械メーカーのフリージア・マクロス(以下フリージア)が取得した。フリージアは2015年からラピーヌ株を株式市場で集めていたようで、ラピーヌ株もそのたびに不自然な上昇と下落を繰り返していた。最近になってフリージアは投資の目的を従来の「純投資及び政策投資として保有している」から「友好的であることを前提として、互いのシナジーを発揮するための提携関係を構築したい」へ変更しているのが注目される。

このフリージア・マクロス(社長は佐々木ベジ会長の実弟の奥山一寸法師氏)を始めとしたフリージアグループの総師とも言うべき佐々木ベジ氏(1955年9月26日生まれ)は、民事再生企業数十社の事業再生指導の経営改善指導・社員教育に取り組む「企業再生引受人」としてよく知られるようになっている(以上wikipedia)という。中小企業の再生を得意とし、シゲムラ建設(地盤改良工事業)、飛松建設(総合建設業)、マツヤハウジング(マンションデベロッパー)、夢みつけ隊プレミア・ウェディング・バンク(ゲストハウス結婚式場)、安藤鉄工建設(大手鉄工所)、ファーストカルデア(総合建設業)、ピコイドウゴン(断熱設備工事)などなんでもござれという感じで企業再生を行ってきた。

ファッション分野では、ツカモトコーポレーションの株を4.73%保有(2019年9月)するほか、福田春美が創業したセレクトショップWR(ダブルアール)を運営していたホワイトルームの民事再生スポンサーになっている。また2017年には「装いの道株式会社」の事業再生スポンサーに就任し、2018年には装道礼法きもの学院の学院長に就任している。今回ラピーヌの筆頭株主になったのもそれなりの魅力を感じたためかもしれない。本社ビルを売却し、希望退職を募集しても、今年2月決算では赤字になるのが確実なラピーヌだが、このちょっと風変わりな再生引受人佐々木ベジ氏に命運を託してみてはどうだろうか。

                                    

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