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Japan|初の黒字を出したロコンドの株急落はなぜ?

Oct 17, 2020.久米川一郎Tokyo, JP
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ロコンド公式ホームページより

靴をメインにしたEC企業ロコンドの2021年2月期の第2四半期連結決算(2020年3月1日〜8月31日)が10月14日に発表になった。
・売上高48億1100万円(前年同期比15.8%増)
・営業利益6億3000万円(前年同期赤字3億3000万円)
・経常利益6億3800万円(同赤字3億5400万円)
・純利益4億3800万円(同赤字3億5400万円)

通期計画の経常利益15億円に対する進捗率は42.5%。直近実績の第2四半期(6〜8月)のみの連結経常利益は4億9000万円と急浮上しており、通期での営業利益15億円、経常利益15億円、純利益12億円の通期業績予想は達成の可能性が高まった。

こうしたEC企業の場合、黒字転換するまでが茨の道であって、黒字になってからは一瀉千里で業績が急拡大するのがほとんどである。ロコンドは2017年3月7日に東証マザーズに上場以来、苦節3年半で黒字転換したので、翌10月15日以降は株価が急騰するのではないかと思われたのだが、その思惑とは逆に株価は前日10月14日の終値3315円から急落して2985円で10月15日の取り引きを終了した。

なぜ?ということになるが、これはロコンドとYouTuberヒカルのブランド「リザード(ReZARD)」のコラボ人気による長期上昇相場が一服したことによるもの。ロコンドの黒字化というファクターはあまり大した材料ではなかったということだ。

YouTuberヒカル(1991.5.29〜)は、チャンネル登録者数100万人を誇るスーパーYouTuberだ。2019年11月には自身のアパレルブランド「リザード」を創業しネット通販でサービス開始。1日で2000万円を売り上げ注目を集めた。さらに(株)せーのの#FR2とコラボして話題になった。しかし「リザード」の大ヒットはアパレルではなく、ロコンドと始めたシューズコラボだった。

今年4月2日にロコンドは「リザード」とコラボシューズを発売すると動画で発表し、同日から販売開始。さらに4月9日、田中裕輔ロコンド社長がコラボシューズが売り切れたらヒカル×宮迫博之のテレビCMを行うと約束。4月9日に販売開始から3日で2億円の売り上げが達成されテレビCMが決定。4月14日にはロコンド×リザードのコラボシューズは6億円の売り上げを突破したことが発表される。

さらにこの好評を受けて9月25日にロコンド×リザードのコラボ第2弾(スリッポンとハイカットスニーカーに加えて、ソックススニーカーブーツ、ドレスシューズ、パンプスの計5種)がスタート。ヒカルの動画によると、9月25日の夕方の販売開始後およそ4時間半で約1億円を売り上げたという。発売後もロコンドの売上高ランキングの上位を独占し、ビジネスシューズは品切れになっているという。2021年2月期には100億円の年商を予想しているロコンドにとってはもの凄いインパクトであり、この「リザード」とのコラボ前には1,000円以下だったロコンドの株価が9月1日には4,060円の史上最高値をマークしたのは、業績の浮上もあったとは思うが、このコラボに最大原因があった。しかしそのコラボ人気に伴う株価急騰も10月に入り一進一退。この好業績発表で材料出尽くしという判断が投資家にはあったようだ。

しかし、せーのとのアパレルコラボはそこそこの数字だったのに、ロコンドのシューズコラボが超ヒットしたのには、今のファッション消費の傾向がよく表れていると言える。これでロコンドは、デヴィ夫人に続くヒカル&宮迫博之のテレビCMもヒットしてシューズECの分野で大きなポジションを確保したと言える。今後の成長が期待される。

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