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日本ロレアルが「東京都女性活躍推進大賞」産業分野で大賞を受賞

Feb 27, 2022.西岡愛華Tokyo, JP
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左から:人事本部長・大田浩充、代表取締役社長・ジャン-ピエール・シャリトン、コーポレート・アフェアズ&エンゲージメント本部長・楠田倫子

日本ロレアルは2月25日、東京都が実施する令和3年度「東京都女性活躍推進大賞」の産業分野にて大賞を受賞したと発表した。「東京都女性活躍推進大賞」は、全ての女性が意欲と能力に応じて多様な生き方が選択できる社会の実現に向けて、女性の活躍推進に取り組む企業や団体及び個人を東京都が表彰する賞として2014年に創設された。日本ロレアルは、男女平等を企業文化として確立し、社内の女性活躍に留まらず広く社会に働きかける活動を展開していることが評価され、今回産業分野で大賞を受賞した。

同社は男女平等の実現に向けた取り組みとして、以下を実施している。

・外部有識者会議「日本ロレアル女性のエンパワーメント ・アドバイザリー・ボード 」を設立し、社内外の女性活躍及び男女平等参画に向けた取組を推進

・個人の希望と能力に基づく人材育成制度により性別や勤続年数を問わない柔軟なキャリア形成を可能とし、高い女性役員比率41%及び女性管理職比率52%を実現

・広く社会に働きかける取組として、シングルマザーの就労支援や若手女性研究者の研究支援等の社会貢献活動を展開

上記の実施結果として、2020年度の女性役員比率41%、女性管理職比率52%の達成、2016〜2021年度までに160名以上のシングルマザーの就労を支援、うち参加者の56%以上の収入増加を実現、2006〜2020年度まで59名の若手女性研究者に支援提供などが公開されている。

日本ロレアルの代表取締役社長であるジャン-ピエール・シャリトンは、「大変名誉ある賞をいただき、光栄に思っています。ロレアルにとって美とは多様で包摂的です。110年以上その美の創造に専業してきた我々にとって、ジェンダー平等をはじめとする多様性は、企業文化そのものです。そして現代における企業の持続的なビジネスの発展においても不可欠なものです。多様化する現代の日本におけるニーズに応えうる美を創造し続けるとともに、組織とビジネスをより現代的でサステナブルな形へと変革し、多様で包摂的な社会の実現に貢献していきます」とコメントしている。

同社のヴァイスプレジデントであり、サステナビリティ活動の推進を担うコーポレート・アフェアズ&エンゲージメント本部・本部長である楠田倫子は「日本の科学者における女性の割合は、16.9%とOECD諸国最下位です。つまり、あらゆるジェンダーのニーズを満たしうる研究や技術が発展しない可能性があるということです。日本のひとり親の貧困率も48.2%と主要国のなかでワースト1位であり、シングルマザーの就労は子どもの貧困に密接に関連しています。女性支援を通したジェンダー平等の実現は、平等の問題だけでなく、持続的な社会の発展には不可欠です」と述べている。

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