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Global|「ルイ・ヴィトン」が「マルベリー」からコカをスカウトするのに使った奥の手とは?

May 30, 2020.橋本雅彦Tokyo, JP
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ジョニー・コカ(Johnny Coca)

「マルベリー(mulberry)」のクリエイティブ・ディレクターを退任したばかりのジョニー・コカ(Johnny Coca)が6月2日から「ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)」のウィメンズ・レザーグッズ・ディレクターに就任する。コカはウィメンズ・アーティスティック・ディレクターのニコラ・ジェスキエール(Nicolas Ghesquiere)のチームの一員として、「ルイ・ヴィトン」の稼ぎ頭であるハンドバッグを手がけることになる。

コカはスペイン・セビリアの生まれで、1996〜2000年には「ルイ・ヴィトン」のレザーグッズのデザイナーを務めていた。その後2004〜2010年にはスイスのラグジュアリー・ブランド「バリー(BALLY)」に在籍、2010〜2015年にはフィービー・ファイロ(Phoebe Philo)が率いた時代の「セリーヌ(CELINE)」のアクセサリー・デザイナーとしてキャリアを積んだ。2015年から5年間は「マルベリー」のクリエイティブ・ディレクターを務めた。

今回の人事で注目されるのは、「ルイ・ヴィトン」が「ウィメンズ・レザーグッズ・ディレクター」というポスト・タイトルを使用して、その名前を初めてクレジットしていること。「ルイ・ヴィトン」のウィメンズ・レザーグッズの売り上げは、ブランド全体の売り上げ(推定1兆円)の半分以上を占めるわけで、ウィメンズ・プレタポルテのデザイナー(全体クリエイティブ・ディレクターのジェスキエールが兼務する)よりも重要なポジションとも言えるわけで、その名前が従来クレジットされなかったのは不思議ではあった。「マルベリー」という中堅ブランドではあるが、そのクリエイティブ・ディレクターを務めたジョニー・コカをスカウトするにあたって、その名前をクレジットするのがどうも条件だったようで、そのためにポスト・タイトルを新設したのではないかと見られている。

コカが今後どんなウィメンズ・レザーグッズをデザインするのか大いに楽しみだが、他のビッグラグジュアリー・ブランドでも、こうした「レザーグッズ・ディレクター」的なポスト・タイトルのクレジットが行われるようになるのかにも注目したい。現在のラグジュアリー・ブランドの隆盛を支えているのはウィメンズ・ハンドバッグであり、そうすることが当然だとは思うのだが。

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