
ヘアサロン「モッズ・ヘア(Mod's Hair)」を運営するエム・エイチ・グループは5月13日、2025年6月期の第3四半期決算を発表した。売上高(累計)は13億8700万円(前年同期比2.2%減)、営業利益は200万円(前年は3100万円)、親会社株主に帰属する四半期純利益はゼロ(同1900万円)だった。
エム・エイチ・グループは同日、2025年6月期の連結業績予想の修正を発表している。売上高は18億3000万円(修正前は19億5000万円、前年比2.5%減)、営業利益は1500万円の赤字(同3000万円、前年は2300万円)、親会社株主に帰属する当期純利益は2000万円の赤字(同1500万円、同1200万円)としている。同社は業績予想の下方修正に対する経営責任を明確にするため、役員報酬を減額する。半澤勝己社長は月額報酬の20%、取締役兼執行役員は10%を減額する。対象期間は5月から6月までの2カ月間。
エム・エイチ・グループは、フラッグシップサロンである「モッズ・ヘア」を手掛ける直営サロン運営事業、フランチャイズビジネスを手掛けるBS(ブランドシェア)サロン運営事業、ヘアメイク事業などを展開している。このうち、売上高構成比でほぼ半数を占める直営サロン運営事業は、青山などの首都圏を中心に10店舗を運営しており、売上高は前年同期比2.5%減となる6億9195万円、営業利益は同12.4%減となる4827万円だった。
BSサロン運営事業は、3月末時点で国内38店舗、韓国9店舗、台湾3店舗、中国5店舗の計55店舗を展開しており、売上高は1億7231万円(前年同期比6.3%減)、営業利益は5226万円(同30.3%減)と減収減益だった。ヘアメイクアーティストのエージェンシーであるヘアメイク事業は、売上高は2億8531万円(同3.8%増)、営業利益は946万円(同274.8%増)と好調だった。
美容室支援事業は、売上高は8840万円(前年同期比4.4%減)、営業利益は5700万円(同9.7%増)だった。エム・エイチ・グループは2020年7月に人材派遣事業を手掛けるオンリー・ワンを連結子会社化しており、タワーマンションを中心としたコンシェルジュの派遣などのキャリアデザイン事業を展開している。売上高は2億1342万円(同4.1%減)、営業利益は1127万円(同15.6%減)だった。
エム・エイチ・グループにとって人材確保が大きな課題だ。今後も採用コストを先行しながら、スタイリストの確保と育成に注力するとしている。