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ジョン・ドナホーCEOが考える2025年に向けた「ナイキ」のビジョンとは

May 4, 2021.高村 学Tokyo, JP
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ナイキのジョン・ドナホーCEO

ナイキ(NIKE)の社長兼CEOジョン・ドナホー(John Donahoe)は、2025年に向けたビジョンを発表し、今後5年間で達成すべき人、地球、コミュニティ、遊びに焦点を当てた29項目の目標を開示した。ナイキは2020年までの5年間で達成すべき目標を19項目にわたって設定したが、その達成状況の最終ステータスも公開している。アパレルやフットウェアで持続可能な素材を増やすことや100%のコットンをより持続可能な方法で調達するなどの目標は達成できた。一方で、主要な事業におけるユニットあたりの炭素排出量を25%削減する目標などは未達成だった。

ナイキは、2025年に向けたビジョンを設定し、明確な目標、対策、そして説明責任を備えた行動計画に取り組む。まず、会社全体の労働力における女性の割合目標を50%とし、サプライチェーンに携わる女性の就業機会へのアクセスを100%に、世界中で展開している子どもたちが遊びやスポーツで体を動かすことに取り組む「Made to Play」コミュニティプログラムへの女性の参加を50%とする。また、人種やマイノリティに関しても積極的に取り組む。米国の本社勤務の従業員における人種および民族のマイノリティの割合を35%とし、職場における条件を公平化し人種的不平などに対処する組織を支援するために1億2500万ドルを投資する。歴史的に黒人の多い大学やヒスパニック系の教育機関への投資も行う。さらに、持続可能な社会の実現を目指し、100%再生可能な電力とフリート電化により、所有または運営する施設での温室効果ガス(GHG)排出量を70%を確実に削減する。

ジョン・ドナホーCEOは、「1964年、ナイキの歴史は1人のランナーと彼のコーチの握手から始まりました。会社の成長とともに、世界のなかで果たせるナイキの役割や、ナイキが世界に与えようとするインパクトも大きくなりました。今、明るい未来を作るために役に立ってきた私たちの長い歴史に誇りを感じています。ナイキは、希望や刺激を提供するブランドです。私たちは、スポーツが人間の良さを、そして人々が世界の素晴らしさを引き出す力を持つと考えています」と語っている。

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